酷道として有名な国道425号を一部含む奈良県ツーリングに行ってきました。
ツーリングレポートと、行こうと計画している方向けに行く際の注意点などをまとめました。
ツーリング概要
- 兵庫県(神戸市)を出発し、奈良県の比較的県境寄りな国道をぐるっと走るツーリングを実施
- 途中日本屈指の「酷道」として有名な国道425号を一部走行
「酷道を走る」という以外は至って普通のソロツーです。
当日の全体的な流れ概要
- ゴールデンウィーク内ではあるものの一応平日(金曜日)に出発
- 午前7時過ぎに出発・午後9時半頃帰宅
- 総走行距離約465km(うち奈良県内は約230km)
- 全工程(14時間半)のうち走行時間は約12.5時間とまあまあヘビーな内容に
国道425号(R425、通称:死にGO))について
日本三大酷道として呼ばれている(らしい)国道425号(R425)は、和歌山県から奈良県を経由して三重県まで横断している国道です。
和歌山県側、三重県側の大半はわりと普通な道路が多いのですが、内陸にあたる奈良県内と県境の前後は「国道」という名称らしからぬ絶景が広がっており、一部の酷道マニアから注目を集めています。
上画像は今回走ったルートの一例です。「国道」と言うイメージからは想像できない景色が広がっているかと思います。
車一車線分の車幅しかなく、細道で急カーブになってるのにガードレールのない部分が多く、転落死亡事故も発生している非常に危険なゾーンがあるため、バイク初心者の方は注意が必要です(個人的にはバイク初心者は行かないほうがいいかと……)。
【本編】兵庫県→奈良県南下ツーリングレポ
兵庫→奈良までの移動
午前7時過ぎに自宅を出発、国道43号経由で大阪入り、あとは無難にR25→R165と経由するルートで奈良県(香芝市)入りを果たしました。
JR天王寺駅前の阿倍野歩道橋
(下道で)一番無難なのは国道309号経由のような気がします。序盤から酷道を堪能したいかたは国道308号(生駒市に入る)がオススメです。 Googleでは国道は基本オレンジ線表記なのに、R308はなぜか白線表記
奈良入り後は、ヨンパチネタも兼ねて葛城一言主神社を探訪(土蜘蛛塚を確認)してきました。
その後国道309号に合流して南下、本来は最後までR309を走りきりたかったのですが、終盤にある行者還トンネルが通行止なため、国道169号へ、これが結局「奈良ぐるっと一周」をより引き立たせることに。
だいたいのルートは↑の感じです。途中間違えて北上するミスをしてしまいましたが、だいたい↑のルートの通りです。
高速(有料道路)を駆使する場合、京奈和自動車道御所南(ごせみなみ)IC下車、R309→R169が一番ショートカットできます(私の場合、阪神高速も駆使すると計2130円で2時間ほどカットできそう)。
国道169号
吉野川を縦にまたいで南に向いた当たりから一気に街の喧騒感が消え、自然豊かな風景になります。ツーリングとしてはここからが本番といえそうです。
常に対向車線になっており、車でのドライブでも最適です。
バイク初心者や車でのドライブにちょうどいいワインディングロードが続くので、ほぼ全ドライバー・ライダーにオススメできる道です。
途中にある道の駅(杉の湯川上、吉野路上北山)が休憩・トイレゾーンとして利用できます。観光スポットもそれなりにあるっぽいですが、R169中は特に何もないという感じです(言い換えればインフラ的なもの以外は自然100%)。
道の駅杉の湯川上
道の駅吉野路上北山
普段は(時間帯によっては)通行止になってることがある白川トンネル内部。外壁がごつごつしていて洞穴感が。
白基調の橋(前鬼橋)を渡る頃には国道425号への分岐が近づいています。
【メイン】酷道425号ツーリングレポ(R425下北山村~龍神)
酷道マニアとしてはここからが本番です。
国道425号(下北山村~R168合流まで)
国道425号入り直後、いきなり国道らしからぬ細道&民家が。その後急な坂を登る序盤から激しい展開で、この後の大変さを序盤から思い知らされます。
定期的に国道のマークと何キロ地点かを示す数字が。一番下の桁が0.1kmな模様。
が、坂を登ったあと、しばらくは民家が立ち並ぶ村+対向車線に変貌。酷道感はゼロに。
民家を抜け、墓を右手に・通行止め予告の看板を目の前にしたところから車一車線分の酷道の真の姿が顔を出します。
通行止時は閉まってるのかもしれないシャッターと年季の入った速度表示が酷道感を演出。
で、いよいよ本番なわけですが、車線は(「国道」として考えると)細いものの、全体的にわたって崖(南)側にガードレールが建てられており安全度は比較的高めな印象です。そして山(北)側は落石防止のためのネットが至るところで張り巡らされていて、入念な道路整備がなされていることが伺えます。
落石を防ぐためのネットが岩側に張り巡らされている
ネットがかかってない箇所に小さな滝(滝とは言えないレベル)とゴツゴツした巨大な岩がありました。バイクとの対比でその大きさが伝わるんじゃないかと思います。今は偶然引っかかってるって感じで固定されてるように見えますが、嵐が着たときにコイツが転がってR425を塞ぐんじゃないかと思いました。
白谷トンネル入口(下北山村側)
下北山村と十津川村の境にある白谷トンネル(通行止対象によくなるっぽいトンネル)は、車一台分の車幅で電灯ゼロ(それでいてそこそこ長い)、そしてこの手のトンネルにありがちな落書きが一切ないのがかえってホラー感を演出していると思いました。ヨンパチはこの辺を題材にすればよかったのに。なんやねんリベンジャリンって……
白谷トンネル内部。奥の方にある出口が待ち遠しくなる
トンネル内部には、車同士ですれ違う用と思われる少し幅が広いスペースがありました。そこだと車二台がすれ違うことはできそうです。
実際車とすれ違う機会があった。バイクと車だとすれ違い用スペースじゃなくてもすれ違えるものの、車同士だと厳しそう
十津川村入り後は下りメインのルートになっています。ガードレールが常に設置されているので速度さえ気をつければ比較的あんしんして通れます。
全体図を撮り忘れたのでスケール感が伝わりにくいのですが、川をまたぐ橋があって、ここは高所恐怖症な方からしたらかなり怖いんじゃないかと思います。
上から眺めているときに強風が吹いたら落ちそうな柵の低さがスリルです。落ちたらたぶん死にます。
配達中と思われる郵便局員(バイク)と遭遇。ここを毎日走ってると思うとなかなかに重労働な気がしますが、ツーリング好きなら転職したいと思う一幕です^^;
途中にある不動の滝は思わず見入ってしまうくらいスケール感が大きく、この手のレベルの滝の中ではわりと間近で見られる貴重な滝な気がしました。降りることができたら滝を浴びれそうな感じです(降り方、そして浴びていいのかは不明)。
記念撮影用と思われるスペースあり。
国道168号に合流すると突然酷道感は消えます。そしてR425に分岐した途端酷道感は復活します(中央車線なし、車1.5台くらいの車幅に)。
国道168号はつかの間の休息
国道425号(下北山村~R168合流まで)感想
- 「国道」ということを考えたら、たしかに道が細く国道感がないところが多いが、「日本三大酷道」と呼ばれるわりに過酷さや危険度はそれほど感じない
- この区間ならバイク初心者がソロで行っても比較的安全に通れる(無事故は保証しない^^;)
- この手の道にしては総距離が長いので、集中力を切らさないよう注意。
国道425号(十津川~和歌山・奈良県境)
直進すると国道168号、右に曲がると国道425号となる分岐です。
右折してから暫く進むと県道735号への分岐があって(左)、コチラも地図で観る限りでは相当面白そうな道路(険道)に見えるので今度通ってみたいところです。
さて、コチラのゾーンも比較的安全に見えます。が、何度か生活感のある集落的ゾーンを抜けた当たりから突如として本気を出し始めます。
下北山村では常時あったガードレールが徐々に減り始めます。県境に近づくとほぼなくなります(全くないわけではない)。落ちると死んでしまう(可能性が高い)ような気がするカーブにもガードレールがないところがありません。
集落を抜けるともはや林道ですが、れっきとした国道です。後半あたりからはさっきまでとは雰囲気が変わります。
天然のトンネルみたいな雰囲気のトンネルを通るゾーンもあります。おそらく人工だと思いますが、通る際はちょっと怖いです。
普通に運転してる分には落ちるってことはないと思いますが、結構道路もガタガタになってるし、ちょっと大きい石とかを踏んでしまってよろけたらちょっと危ないっていうゾーンがそこそこあります。
そして最初の下北山村-十津川村間と同様に非常に長めのコースとなっています。酷道好きからしたら延々と続く酷道間あふれる道を走ることができることはこの上ない喜びですが、このあたりでガソリン量が怪しくなってきたりしたら別の意味でスリルを味わうことにもなるので注意が必要です。
和歌山県の標識が見えたら牛廻越に到達。酷道の前半戦が一旦終了
国道425号(十津川~和歌山・奈良県境)感想:
- 中級以上の難易度、バイク初心者は若干危険かも。少なくても下北山村側とは段違いで危険度は高い
- 左側を通行することを考えると、序盤は西側への走行ルート(南)が崖、県境に近づくと東側への走行ルート(北)が崖になることが多いため、どちら側への走行も同じくらい危険
- 車での走行は大きい車(Dセグ以上のセダンやSUV)は車幅の都合上結構気を使うことになると思う、自分は車では通りたくない(ドライブとしては不適、完全マニア向け)
国道425号(和歌山・奈良県境~R371合流)
県境が峠ということで下りスタートです。序盤からクライマックス的シーン連発で、日本三大酷道の片鱗が顔をのぞかせます(少し前からだけど)。
走行中何気に目を引くのが「死亡」という文言がはいった看板です。現地民なのか酷道と聞いてやってきた観光客なのかはわかりませんが、それなりに転落事故が起こっているっぽく、「死亡事故多し」なる赤い看板が結構至るところで見受けられます。
「転落 死亡」のシンプルな看板あり
「転落 死亡事故多し」の看板
ガードレールは全くないわけではないですが、↑みたいに結構落ちたらヤバそうなところだけどついてないところは結構あります。
西側に向かって走っている場合はここで(上画像の左側に)落ちるってことは少ないと思いますが、右に曲がったときに対向車が急に現れたりしたら、左に避けようとしてそのまま落ちそうな気もします。また、対向側から走って左に曲がってここにさしかかった際は、ブレーキが遅れたりしてオーバーランしたらそのまま落ちそうな雰囲気です。
そして……国道157号を走った時にもあったアレがありました。
川。
ツーリング当日前の奈良(十津川村近辺)の天気は知りませんが、少なくとも当日は晴れており、雨が降ったからこういうことが起こってるって感じでもなさそうだったので、常に流れているのではないかと思いました。
水深はR157のほうが深かったですが、コチラも普通に流れています。動画も撮ったのですが、崖付近まで歩いた拍子に滑ってコケそうになって怖い思いをしました^^;
国道425号(和歌山・奈良県境~R371合流)感想:
- (今回走った区間の中では)国道425号の危険度がここ(牛廻越前後約25km)に凝縮されている印象
- バイク初心者には到底オススメできない。中級・上級者でも天候が悪い時の走行はオススメしない(そのときはたぶん通行止になってると思うけど)
- R425を端から端まで走るのも達成感あって良いと思うが、端的に酷道感を味わいたかったらR371とR169の間のR425を走れば十分といえるかも
奈良県北上(国道371号)+帰宅ルートレポ
メインは終わったのであとは軽く紹介します。
国道371号(箕峠まで)
帰宅のためのルートくらいにしか思ってなかった国道371号ですが、普通に楽しめそうな道でした。
今度はこっちから下っていってR425を東に走ってみようかなとか思いました。南は串本町までつながっているようなので、縦に車で走りきるのも楽しそうです(途中ヤバそうな道がありそうだけど…)。
車でもドライブしやすい対向車線のワインディング・ロード、バイク初心者にもオススメ
古き良き(?)日本を思わせる雰囲気、タイムスリップしたみたいな感じが個人的にすごく好き(住むのは大変だと思うけど)
護摩壇山に向けて登っていくルートなので、標高も1000mを超えて5月なのに結構寒く感じる
おそらく最高地点、標高1250m付近にある道の駅ごまさんスカイタワーは奈良・和歌山の山々を一望できるスポット。スカイタワーに登れば360°見渡せると思われる(今回は結構いい時間になっていたため登らず)
駐車場から見たごまさんスカイタワー。そこそこ観光客がいた
駐車場から見える奈良の山々。写真からはイマイチ伝わらないけど、現場で見るスケール感は壮観
道の駅をすぎると下りメインになります。死亡事故ありの看板があり、見晴らしはそんなに悪くないのでおそらくスピードの出しすぎが原因かと思われます。
あと、R425から合流してすぐのところにも道の駅があります(道の駅 龍神)。食事コーナーもありますが、私が通った4時過ぎの時点で終了してました。
国道480号までの林道と国道480号
Google Maps曰く「R371を走りきってから西に向かうよりも早い」というのを信用して、途中で国道から外れる道(県道でもない模様)を選択した結果がコレ
R480合流までの県道でも道路もなかなかに峠道
国道480号は走りやすい&綺麗な路面も多く、走りやすかった。わりと飛ばしてる車(≒地元民?)が多い印象
大阪入り以降
阪神高速に乗るまで道を調べずに適当に走ったおかげで、だいぶん大阪市内を巡った気がします。
乗ったあともミスって環状線をぐるぐるまわる羽目になりました^^;
堺泉北道路の終点部分(綾園)から阪神高速(湾岸線)合流(堺泉北道路の料金は無料)
淀川左岸線と思った分岐が環状線合流への分岐だったため、環状線の上部を無駄に1周するおまけのツーリングが追加
関西圏外の方からしたら飛ばし屋が多いというイメージを持たれているかもしれないが、環状線は比較的流れがスムーズで普通に譲り合って走行してるイメージ。個人的にはむしろR43とかR2を走ってる車のほうが危険度高め。
環状線と書かれた車線にいる限り阪神高速を降りることにはならない。初見の人は出口が右に変わったり左に変わったりで大変だと思うけど、降りなければどうにでもなると思う
無事3号神戸線に合流。ただ、ここから直線に近い道が延々と続くのでお尻が痛くなる点が辛い
本来走りたかったルート(淀川左岸線経由)は↓ (湾岸線終点まで乗って摩耶から合流するパターンが主流だけど、一旦下道走るのが面倒なので神戸線移りたい派)
自宅付近のガソリンスタンド到着時の走行距離。1回目の給油時にリセットしてしまった時の78.1kmを足すと465.4kmほど走った模様
R425(≒奈良県南部)へのツーリング前・ツーリング時に気をつけたいこと
通行止チェック(必須)
必ずやっておかないといけないのが通行止チェックです。
奈良県の特に南部道路は、台風などの災害時後に高確率で土砂崩れなどによって通行止に見舞われるからです。
JARTICや奈良県のサイト(道路保全課)で走行ルートに規制が入ってないか確認することをオススメします。
道路規制情報提供サービスというサイトもありますが、ちょっと使いづらい(重い)です。
なお今回は「通常時は通行止だけどGW期間中は通行可」ということを確認した上で行ってきました。
そしてR309は2022年5月時点でR169合流手前部分(行者還トンネル)が通行止になっているので要注意です。
奈良県道路保全課の公式サイトでは被災状況が画像付きで報告されており(PDF)、そりゃ通れませんわって感じになっております(ここは道路保全課の作業を待つしかない)。
当日の予期せぬ通行止(通行不可)に注意
バイクの奥の岩が崩れて道に転がったら長期間の通行止になりそう……
通行可になってるからと行ってみると巨大な岩が道路を覆い尽くしていた……
ということも低確率で起こりうるので、その場合のルートも考えておいたほうがよさそうです。
事前のガソリンスタンドチェック
奈良県南部のほうにガソリンスタンドがないわけではないですが、行ってみたら閉店してたとか臨時休業してたとなると、たちまちガス欠リスクが生じます。
私のバイク(FTR223)のガソリンタンクは約7Lで、街乗りだと約30~32km/L、ツーリング時は35~40km/Lの燃費なので、200kmほど走った当たりでGSがないと焦り始めます。
まだ街の方ならなんとかなりますが、秘境ともいえるような地でガス欠を起こすと、レッカーを呼ぶにしても時間がかかって夜な夜な立ち往生という可能性もあります(GW期間中などは観光客期待で営業してると思うけど「GWだし自分も休む」というお気楽パターンもありそうで怖い)。
事前に候補のGSを数点挙げておいて、タンクに余裕があってもとりあえず定期的に入っておくほうが安心かと思います。
参考までに、国道169号と425号付近には、425号をスルーして直進すると、169号沿いに2軒あります(コスモとENEOS)。
R371号沿いにも1店舗あり、利用しました(コスモ)。↑のガソリンスタンドから150kmほどの区間があります。
対向車(地元民)に注意
実際撮影中に遭遇した地元民と思われる軽トラ。止まってくれて「どうぞ」という雰囲気を出していたが、左が崖なので、あの間を通るのはかなりリスキーで怖かった。このときは遠くから存在に気づいていたので安全にすれ違うことができた
おそらく地元民と思われる車は、細い道も軽快に走っています。
普段対向車と遭遇することとかめったにないと思われ、中央とドーンと走っている印象もありました。
すれ違う遠い段階で互いに存在を認識できていたら大丈夫だと思いますが、正面衝突リスクとよけたら崖に真っ逆さまリスクは常にあるので注意が必要です。
今回のツーリング中では細い道で10回ほど遭遇し、そのうち2回結構危ない感じになったので(しかもそのうちの1台は交通パトロール的なあのオレンジの車だった)、先が見通せないカーブを曲がる際は車が来る可能性があることを警戒しながらゆっくり曲がることをオススメします。
走行車線(ライン)に注意
ガードレールなし、カーブミラーなし、右カーブの先が見通せないの三拍子揃ったデンジャラスゾーン。曲がった拍子にタイミング悪く車と遭遇すると事故率激高(ホントにシャレにならない)
特に県境近辺の路面は、道路中央に石ころや木の破片が溜まっていて(車だと通らないライン)、崖側は言うまでもなく危険、壁側を走ってるとカーブを曲がる際に対向車の存在に気づくのに時間差がある……と、どのラインを走っても危険です。
道路中央に溜まる石ころや木の破片。1本のラインしか取れない車が走行することで中央にクズが溜まるものと思われる。バイクで走行の際は要注意。
当然左側を走るのがマナーですが、そのライン上にトラップかとツッコミたくなるような大きめの岩が落ちてたりします。
西方向に走る場合、常に転落リスクと隣合わせなのでご注意ください。もちろん東方向に走る場合も危険は山ほどありますが……
まとめ
- (今回通った国道425号の中では、)国道371号(龍神)と168号(十津川)の間の区間が一番酷道感MAXで危険(特に和歌山・奈良県境の前後25kmほどがピーク)
- 上記ルートはなにかと交通規制がかかっているので、出発前に通れるか必ずチェックをすることをオススメ(詳細・リンクはコチラ)
- 十津川~下北山村間は酷道といえば酷道だけど、いうほど危険なゾーンは少なめ(郵便局員も配達ルートとしてスーパーカブで軽快に走行)。でもよろけて落ちたら即アウトレベルな吊り橋なども通るので、絶対的な安全は保証できない。
- 崖から落ちるというリスクはもちろんながら、ガス欠や対向車との正面衝突リスクも要注意。
- R425に入るまでの国道169号、国道371号は、車でのドライブも楽しめそう(R425は正直車では通りたくない)
個人的にはR157(岐阜~福井間)と並んでオススメです!
限界まで味わいたい方は往路:国道425号、復路:県道735号という一周ツーリングはいかがでしょうか?
余談:今回通らなかった国道425号について
国道371号より西(和歌山県田辺市~御房市)
田辺市の一部は酷道感ありますが、印南町や御房市の大半は対向車線の至って普通の道(対向車線)という印象です。
端から端までR425を制覇したというつもりでなければここはスルーでもいいかもしれません。
国道169号より東(下北山村~三重県尾鷲市)
ちょいちょいGoogle Mapsでルートを見てみましたが、細くて国道っぽくない道が多いけど危険度はそんなかなぁって印象です。
ガードレールが常に確認できるので比較的安全な酷道(≒車幅の狭い国道)という印象です。
とはいえ↑のようななかなかにワイルドな区間もあり、この区間も面白そうです(県境のトンネルはホラー感あり)。