無料ポーカーアプリ・ポーカーソウルにはびこるとされているBotの性質と、(この記事を運営元が見てパラメータをいじらない限りは)Botから銅貨を無限に巻き上げられることが可能な、誰でもできる簡単なエクスプロイト戦略を素人がまとめました。
- AOF:All-in Or Fold
- C-Bet:コンティニュエーションベット(Continuation Bet)
- IP:インポジション(In Position)
- OOP:アウトオブポジション(Out Of Position)
- スチール:Steal(スティール)
- VPIP:Voluntarily Put chips In Pot
この記事の目的
この記事ではポーカーソウルでプレイする半分…いや6~7割はそうなんじゃないかと疑われているBot(ボット)の特徴と攻略方法について記しています。
読者の対象は無料ポーカーアプリなど、カネを賭けない環境でポーカー(テキサスホールデム)を始めて、基本は座学で学んだという程度の初心~初級クラスを想定しています。
ポーカーソウルについて
ポーカーソウルは無料でも遊べるオンラインポーカーアプリ(ゲーム内課金はあり)。
深圳市全下科技有限公司(ShenZhen Quanxia, Inc.)が開発・リリース。
無料ながら日々コンテンツの改良が行われており、最近では日々の戦績が時間、日、月、年単位で見れるようになった。
他の人気無料ポーカーアプリ(エムホールデム、ポーカーチェイス)と比較して無駄な演出が少なく、1ハンドにかかる時間が平均的に短いのでサクサク打てると感じる。よく言われる難点としてはまだユーザーが少ないこと。もっと賑わったらファストフォールド卓がよりファストになるかも。
筆者について
腕については基本は押さえているという程度のライトプレーヤーです。
- ゲームとしての興味よりもほぼ100%カネ目的でポーカーを始めた不純(?)なパターン
- 最初は名著と言われる本から学び始めて(↓にある緑の本)、その後Poker Snowieで基礎を叩き込んだタイプ(期限切れたらライセンス延長しない予定)
- ポーカー系動画はYouTubeで原則海外動画しか観ないが、英語は雰囲気で聞き取っている程度の語学力しかない模様(それでも楽しめる)。国内の動画をあまり観ないのは、動画の内容がポーカーそのもの以外のところに焦点が当たってて参考にならなさそうという偏見から(笑)、その点海外のポーカー動画の大半はほぼプレイ内容に焦点が当たっている
- 「日本国内に定住してる限りはポーカーをプレイすることによるマネタイズはムリ」と察し、ポーカーを始めてちょうど1年で頓挫。アミューズメントポーカー施設にすら一度も行かずにポーカーを辞めようとしている模様
- 今後ポーカーについて詳しく勉強・訓練する気はないが、せっかく学んだので(初心者向けに)このような記事を作った経緯(ヒマなときに確率関連の記事も作成予定)
- あとこんなカネにならない題材の記事をプロやトッププレイヤーが書くわけないので、せっかくなので私もポーカー界の発展に寄与すべく書こうという経緯も(若干)ある
フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編 ノーリミットホールデムの戦略
【本題】ポーカーソウルにBotはいるのか?
自分以外全員Bot(推測)のテーブルでプレイする様子。なおプレイヤー名の問いかけに答えるBot(推測)は誰もいなかった…
⇒間違いなくいる。
アイツらがBotじゃなかったら、ポーカーソウル運営元はどれだけのコストを払ってバイトを雇ってるのかと思うと戦慄が走る。
Botである確率が高いパターン
該当している項目が多いければ多いほどそのプレイヤーはBotの可能性が高い:
- IDが20000台
- 通常卓のVPIPが50%前後、勝率は20%前後
- リンプインすることもあれば突然4~5BBのレイズを仕掛けることがある
- ユーザー名が実在しそうな日本人の名前
以下もう少し詳細に解説。
【重要度:高】IDが20000台
IDは一番見分けが付きやすいポイントといえる。
友達検索機能で検索をかける限りでは20000台の、特に20001~20999はほぼ全員Botと思われる。
たまに(私を含め)ユーザー名を20000台にしてBotになりすます例を見受けられるが、注目ポイントはユーザー名ではなくIDなので注意してほしい。
記憶にある人もいるかと思うが、「ランキング機能」が実装された初日のランキング上位を「ユーザー20XXX」が独占するという怪現象が起きたことがある。
そのため、Botの出動は時間帯においてコロコロ変わっているものと思われる(のちに修正されたのか、IDが20000台のプレイヤーがランキングを独占することはなくなった…が一部見受けられる、その人はもしかしたらBotじゃなく人間かもしれない)。
運営からおこづかいをもらっているのか、わりと結構銅貨を持っている。最低でも数百万サイズの銅貨を保有していることが多い。
ただ最近IDが20000台じゃないがBotとおぼしき行動を取ってくるプレイヤーを見受けられるようになった。特に150000台の後半やユーザー名の数値がID+50000もしくはID+40000のユーザーは怪しいと考えているが、決め打ちは厳禁。以下の特徴も持ち合わせているかを確認してほしい。
あと余談だが、彼らに友達申請して了承されたことが1人たりともいないため、是非挑戦してみてほしい(笑)
ユーザー名の数値がID+50000な方々。チップが少なくアイコンがみな一緒ということもあってかなんかBotの墓場みたいに感じて不気味である
【重要度:高】通常卓のVPIPが50%前後、勝率は20%前後
練習試合卓や段位戦卓ならともかく、通常卓で46000ハンドは相当ポーカーソウルにお熱なプレイヤーだと思う。それでいて「典型的な」スタッツなため、このプレイヤーはBotの可能性が高い
通常卓において、VPIP50%前後(48~52%)、勝率20%前後(18~22%)というのがBotの典型といえるスタッツ。彼らのことを「典型的Bot」と定義することにする。
そして、やたらとハンド数が多いプレイヤーが多いのも特徴。特にID20000~20200くらいのユーザーは平均して40000ハンドくらい打ち込んでいる。それだけ数をこなしてみな同じようなスタッツという点から、Botは基本どれも同じプログラムで動いているということが考察できる。
とはいえVPIP48%台で勝率22%のBotもいれば、VPIP52%台で勝率18%のBotもおり、これがいわゆるポーカーの分散か…と実感できる。
Botは練習試合卓にも度々出動しており(重要)、通常卓ほど一致してないがVPIPは24~28%、勝率は16~19%台が多く見受けられる。稀にVPIP30%超えのやや積極的なBotも確認できた。
やはりハンドを絞っているからなのか、VPIPに対する勝率が通常卓より高い点は興味深い。
【重要度:中】リンプインすることもあれば突然4~5BBのレイズを仕掛けることがある
筆者が思うに「人間」のリンパーは原則リンプインしかしないが、Botとおぼしきプレイヤーはリンプインをするがレイズもすることがある。
そしてそのレイズのサイズは一般的な2~3BBではなく、オープンレイズにもかかわらず4~6BBとかなり強気なサイズであることが多い。さらに、それだけ強気だとさぞ強いハンドなんだろうと思ったら94oだったりする(実体験)。これはおそらくBotのプリフロップのアクションがランダムによって決められているのではと考察できる(詳しくは後述)
このようなプレイをする上にユーザーIDやスタッツが上記の通りだったら、Botと断定してもいいかもしれない。
【重要度:中】ユーザー名が実在しそうな日本人の名前
有名元プロ野球選手や有名政治家に有名ゲームキャラクター、さらには有名作曲家や肖像権にうるさいと評判の有名キャラクターの名前までチラホラ見かけるポーカーソウル。
このゲームは中国系の会社が作ったゲームということで、日本人の特性(自身のフルネームをユーザー名にすることなどほぼない)を知らないのかもしれない。
ポーカーと同じく運が多分に絡む世界的ゲーム・バックギャモン(Backgammon Galaxy)で世界中のユーザー名を見ていると、本名っぽい名前の人をたまに見かけるので、国によっては普通に自分の名前を入力することもあると思われる。
【考察】ポーカーソウルにおけるBotの基本行動パターン
Botの基本行動パターン:プリフロップ
⇒ハンドを選ばず、システム的にランダムに参加している可能性が高い
Botの通常卓の大方のVPIPは50%前後だが、筆者が観察する限り、彼らは教科書的なハンドレンジで参加しているというよりは、ランダムで参加している可能性が高い。
ちなみにこの「ランダム」はオープンレンジだけでなくレイズのハンドレンジやレイズのサイズまでもがランダムの可能性が高い。
Equilabによる、VPIP約50%のハンドレンジは下記画像のようになるらしいが、ハンドレンジ外になっているハンドでの参加を見かけたことがあると思う。特にQ3(後述予定)。
Equilab(エクイラボ)によるVPIP50%プレイヤーのハンドレンジ(672コンボ):33+, A2s+, K2s+, Q2s+, J4s+, T6s+, 96s+, 86s+, 76s, 65s, A2o+, K5o+, Q7o+, J7o+, T7o+, 98o 私はVPIP50%のプレイヤーが22をスルーするとは思えないが、ただ言えることはヘッズアップ時のSB並のハンドレンジの広さといえる
ただ気をつけてほしいのは、Botのオープンリンプに対してリレイズを返したあとに、ポットサイズを大幅に超える凄まじいサイズのリレイズを返してきたら、それはプレミアムハンドの可能性が高い。
過去数度しかないが、今のところこのパターンのときのハンドがKK+なため注意してほしい。
このポットオーバーのベット・レイズはポストフロップでも見受けられる。
Botの基本行動パターン:ポストフロップ
⇒基本的にパッシブなプレイラインを選ぶ傾向があるが、バリューベットだけでなく、セミブラフも仕掛けてくる。
C-Betからチェックレイズ、そしてドンクベッドまであらゆる手を打ってくるが、全体的にはアグレッション(全アクションにおけるベット・レイズの割合)は低めと見受けられる。
というのも、考察が正しければゴミハンドでも参加しているため、バリューベットを打てる機会が少ないことがその理由であり、アグレッションが低いことがゴミハンドで参加しているという考察の裏付けにもなっている。
また、(通常卓において)参加率50%に対して勝率20%前後というのは明らかに勝率の割合が低く、積極的にポットを取りに行こうとしていないことがスタッツからも見受けられる。
今までBotとおぼしきプレイヤーがショーダウンしたハンドを見る限り、リバーでのピュアブラフは記憶にない。頻度は相当少ないと考えられる。
リバーでベットを仕掛けてきた場合、何らかの手が入っていると考えたほうが無難。トップペア程度なら降りたほうがいいし、TPTK(トップペアトップキッカー)でも考えたほうがいい。相手はランダムに近いレンジでプレイしてる(と思われる)ので、予測不可能な組み合わせのツーペアなどは十分考えられる。
ベッドサイズは3分の1からハーフサイズあたりが多く、オールインは割合的には低い印象。ただ相手のベットに対してリレイズオールインを打ってくることがある(ナッツじゃないのに)。
一方、相手からのベットに対してあまり粘ってコールしない印象がある。フロップでノーヒットだったらC-Betに対してさっさと降りているように見受けられる。
相手を降ろして勝利したとき、たまに得意げに自慢のハンドを見せてくることがある。だいたいそういうときは最低でもトップペアであることが多い。
さらに、ノーヒットにも関わらずブラフベットを仕掛け相手を降ろしたときに、得意げにハンドを見せてくるメンタルアタックを仕掛けてくることがある。Botにしてはノットフレンドリーなヤツなので下記手法で全スタックをむしり取ったとしても憐れみに思うことはない。
興味深いのは、コレ(ブラフ見せつけ)をしてくるときは、先に人間側がBotにそれをしたあとのことが多く、Botが人間的な感情(パラメータ)を持ち合わせてるのかと思うことがあると同時に、実はBotじゃなかったりする?と思うときもある。筆者自身はあまりそういうブラフを示すことは(戦略的な意味でも)推奨しない(無駄に敵意識を持たれると損と考えるため)。
Botの基本行動パターン:総評
⇒プリフロップがおざなりなため強くはない…が、侮ってはいけない
プリフロップは(いろんな意味で)ランダム感が強いが、ポストフロップはわりとまともなプレイラインを辿っている節がある。
そのため「ポストフロップでポットサイズ打てば降りるんでしょ?」と思ってガンガン攻めていたらトータルで痛い目に合う可能性があるため注意。
【考察】ポーカーソウルの対Bot戦略(ファストフォールド卓前提)
ポストフロップに関しては「ちょっとパッシブな傾向」ということも含めて、わりと教科書的プレイに準ずる傾向があるBotだが、プリフロップはとことん弱いというか基本を外している。
Bot特有のランダムさが完全に穴となっているため、そこを突けばBotから銅貨を巻き上げるのは非常にカンタンである。
通常卓でも通用すると思うが(成果を生み出すのに)時間がかかるため、ここでは練習試合卓・段位戦卓(ファストフォールド制)でプレイすることを前提に戦略を公開したい。
前回の記事をお読みになったことがある方ならすでにお察しかと思うが、キーワードはオールイン(笑)
戦略1:プレミアムハンド限定AOF
初心者以下ともいえるBotのプリフロップのスキルに対して、プレミアムハンドでのプリフロップオールインはしょうもないくらい上手くいく。
得てしてポーカーにおける初心者攻略法はつまらないというのはよく言われるが、まさに典型かもしれない。指定のハンド以外はフォールドし、指定のハンドが着たらオールイン。小学生に仕込んでも確実に再現可能なくらい簡単である。
⇒JJ+, AQs+(2.41%、全ポジション共通)
上記のハンドレンジを基本とし、巡ってきたらとにもかくにもオールイン。迷う必要はない。
残りのプレイヤー数によってはAKoやTT以下のポケットペアでオールインするのも良いが、上記ハンドレンジだけに絞ってプレイするのが一番楽。
JJについてはAQに対して五分五分という意味では少し心許ない…と思っていたが、あまりにもローポケでのコールが多すぎるため、長い目で見たら余裕でプラスと判断しレンジに加えている。リスクがあまりにも大きい時(例えば400BBをリスクに晒す)は降りる選択をとってもいいかもしれない。
もちろん1発だけだと運よく負けてマイナスになることもあるが、長期的に見ると圧倒的な結果を生み出す。
また、このプレイはBotだけじゃなく初心者プレイヤーも(良くも悪くも)巻き込む。77クラスのポケットペアが着たときに降りられずにコールしてくれるため。
もし次の段位戦に向けて銅貨の資金繰りを行いたいのであれば、ヒマなときにコレを実行することをオススメしたい。
コツとしてはフルスタック(200BB)でバイインし、仮にダブルアップしても一旦退場せずそのままプレイすること。常に相手の全スタックを取りに行くというスタイルで攻め続けるほうが、いちいち利確するよりも手っ取り早く増えていく。
あとブラインドを払った直後に常にスタックをMAXに補充するのも重要(画面右上のアイコンから補充できる)。
戦略1:結果例
ブラインド500-1000の練習試合卓にて。374ハンドで+190338(+50.9 BB/100ハンド)。このときはAKoがレンジに入っており、JJはレンジ外だったと記憶。
↑のプレイ時に4人がポケットペアを持っているというパターンに遭遇した。3人からコールされたときは負けると思ったが、結局自分だけがセット(フルハウス)になり勝利。ドミネートは正義。っていうか33なんかでコールしてはいけない(ショートスタックならまだあり)。
ブラインド2000-4000卓にてBotに成りすましてプレイしたときの結果。737ハンドで+1060908(+36.0 BB/100ハンド)。このときはAKoを外しJJを入れてプレイ。
結果が振るわなかったときの例。ブラインド500-1000の練習試合卓にて、319ハンドで+2866(+0.01BB/100)。ちゃんとは覚えてないが、オールインにコールしてくれなかったり、コールしてくれたが低スタックの人だったりする場合はこのような結果になることもある。運悪く負けが続くと大きくマイナスになることもある。
【余談】「戦略1」をすることの意味
「他で全く通用しないこんな戦略でプレイすることに意味や意義があるのか」
と思う方はさぞかし多いと思うし、私もそう思わなくはない(笑)。
この手法をラスベガスのカジノ等でやると、収支はマイナスになると考えられる(…と思うがもしかしたらノリのいいおっさんがコールしてくれるかもしれない)が、ことポーカーソウルにおいては通用する(してしまう)し、おそらくまともにプレイするより圧倒的に効率よく銅貨が稼げるということを申し上げたい(つまりポーカーソウルにおける「最高のプレイのひとつ」ということになる)。
一応意義としては、指定したハンド以外はすべからく降りるという規律を守る習慣をつける能力がついたり(TTやAKo、AJsを迷わず降りる必要がある)、数(とりあえず10000ハンド)をこなせば確実に結果が出るという事実を実感することができる点においては意義があると考える。
あと屁理屈レベルだが、PokerStarsのプレイマネー(ZOOM)卓でも余裕で通用する(むしろコッチのほうが意味不明なハンドでのコールが多い…人間なのに)ので合わせて報告したい(笑) PokerStarsのプレイマネーでプレイすると、一見リンパーばかりでビンゴゲーム化しているエ●ホールデム(ランクマッチの最上卓は除く)のほうが幾分理性的にプレイしていると感じるので、PokerStarsのプレイマネーでプレイする際は気をつけてほしい(時は金なり)。
戦略2:PFAI+上位ハンドのみ参加
戦略1のオールインハンドレンジに加え、プリフロップ時点でエクイティの高いハンドは普通にプレイするという戦略。
オープンレイズ:TT-88, AJs-ATs, KQs, AQo+(4.07%、全ポジション共通)
オールイン:JJ+、AQs+(2.41%、全ポジション共通)
事前の参加人数によっては降りたりと若干変化はするが、基本的にどのポジションでも上記のハンドレンジでプレイして問題ない。
くしくもこの上記ハンドレンジはエクイラボにおける上位ハンドから順に選んでいった場合と同じらしい。私なら更にもう1ハンド加えるならQJsかなと思ったが、エクイラボはKJs→KTs→QJs→AJoの順にレンジを広げていくのを推奨している模様。
ポストフロップ後については下記戦略3にざっくりまとめたポイントを参考。
戦略2:結果例
ブラインド2000-4000の練習試合卓にて。528ハンドで+4546433(+215.3BB/100ハンド)。かなり上振れパターン。オールインに対して複数人がコールしてくれるし勝つしみたいな展開が続くとこうなる。
AAのときにSB,BB以外の3人がオールインにコールしてきたときのリプレイ。内心勝率を考えたらヘッズアップが理想なので4wayは正直負けを覚悟したが勝利した(下画像)。
左下のT2oはコールしてない(何故か手持ちのチップがテーブルに没収されているが)
クラブのスーテッドハンドがいなかったのが幸いして辛くも勝利。AKo、JJあたりはスタック的に私もアリかなと思うが。調べるとIDが全員20000台ではなかったが、スタッツ的にはMP(77)とCO(AKo)はおそらくBot。UTG(JJでリンプイン)は人間かもしれない。
戦略3:通常のプレイにPFAIを混ぜる
戦略1のオールインハンドでオールインする以外はわりと通常のプレイで行うパターン。
理想としては通常のプレイで+αかトントンくらいに押さえておいて、指定のハンドが着たらオールイン、そして勝利という感じ。
結局Botを簡単にエクスプロイトする方法はオールインということになる(プリフロップがあまりにも異常なため)。
「通常のプレイ」を細かく説明しないといけない気がするが、筆者はスキルが特別高いわけでもなんでもないライトプレイヤーなので、ポーカーソウルにおける「通常のプレイ」を簡単にまとめると以下のようになる:
- 参加するときは2~3BBでオープンレイズ
- (オールインハンド以外の)3Betは原則ポットサイズで
- 積極的に行くなら、65s(スーテッドコネクター)やAxs(ナッツフラッシュハンド)などでのライト3Betも行う
- 極力スロープレイをせずにフロップからベットしていく(C-Bet含む)
- ターン以降はショーダウンバリューが低い(勝ち目が薄い)と判断したらブラフせずチェックのパッシブなプレイラインを選択
- リバーは、ほぼナッツハンドのとき相手がBotっぽかったらオールインも視野に入れる
- リバーのポットサイズピュアブラフはほぼしない(ローペアや最悪Aハイでもヒーローコールめいたコールをされるため。特にBotに対してはなおさら。勉強しない初心者ほどハイステークスキャッシュゲームにおけるプロのプレイ動画に感化されすぎである)
概ねこんなところで、基礎を学んだ方なら誰でもできるプレイだと考える。
いざリストにして思ったが、この一連のプレイラインはポーカーソウルで見かける典型的リンパーの真逆のような気がする(彼らは強いハンドでリンプインし、そしてリンプインしてしまったからこそ積極的にリードすることができず、チェックレイズなどのプレイに終始する、そしてリバーで全く膨らんでないポットに一撃を入れて降りられ、結局プリフロップでレイズして全員降ろした時と同等のポットを獲得する)。
もう少し詳しく学びたい方は、対初心者エクスプロイト戦略として世界中に拡散されている「マイクロレート成功への最大の秘訣」がオススメ(内容は抽象的というか定性的寄りだが、対初心者戦略の本質を突いた内容だと思う)。
翻訳文の元を作成したBlackRain79氏はYouTubeチャンネルも開設しており、英語ではあるが英語がわからなくても映像で雰囲気は伝わってくる解説動画がたくさんあるため一見の価値あり。
もしくは、私の記事でよければ段位戦攻略記事の中級卓か上級卓の項目を参照。
戦略3:結果例
ブラインド2000/4000の練習試合卓にて。122ハンドで+2401095(+492.0 BB/100ハンド)。毎回これくらい勝てたら飯が食えるのだが…
ブラインド500/1000の練習試合卓にて。248ハンドで+115811。単純に収益をハンド数で割ると+46.7 BB/100ハンドだが、画像上では70.16BB/100と表示されている(カウントされてないハンドがある?)。かなり積極的に参加したセッションで(単に参加に値するハンドが多く来ただけかもしれない)、「オールイン収益」が「総営収」を上回っているのを見る限り、通常プレイでは振るわなかったがPFAIで全てをカバーしている感じ。通常プレイもツキがあればより大きく稼げていたと思われる。
全盛期のBot伝説のスーパープレイ集
基本的には爆笑プレイを紹介予定。結構面白いのもあったが履歴に残してなかったため、今度見かけ次第随時追加予定。(5/24)ポーカーソウルのアカウントを削除したため、これ以上の更新はありません
ちなみに本章よりも濃く、そして圧倒的に身になるハンド解説本が「オンラインポーカーで稼ぐ技術」シリーズ。トーナメント(MTT)のハンド解説ではあるものの、考え方が学べる資料としてこれ以上のものはなかなかないと思うので参考までに紹介(とりあえず「上」を先に。Kindle Unlimitedユーザーなら無料で読める)。
ケース1:Bot、PFAIにヒーロー(?)コール
練習試合卓、ブラインド2000/4000のテーブルにて。UTG(ID、名前的にほぼBot)が10000(2.5BB)でオープンレイズ、それにBTN(ID、名前的にほぼBot)がコール。この時私(BB)の手には当時PFAI対象ハンド(バイイン額以内なら)としていたAKoが。
UTGのレイズにBTNがコールという展開のため、おそらくオールインしたらUTGがコールしてくれる可能性が高い(常識的なハンドレンジを考慮すると)と見た私は、BTNは降りてくれと思いつつ151.8万(379.5BB)にリレイズオールイン。しかしコレに対して残念ながらUTGがフォールド。おそらくBTNも降りるだろうと思ったその時…
BTN、スタック131.4万(328.5BB)をオールイン(コール)。私は思った、なんでこういうとき(AK)に限ってペア持ちがいるのかと。そしてBTNがオープンしたハンドは…
T8o。
オールインに対するコールハンドとして不適切極まりないハンドだし、そもそもUTGのオープンレイズに対するコールハンドとしても不適切なハンドといえる。何を考えているのか。BotだからTや8がボードに落ちると知ってのプレイなのか。
UTGのバイイン額(約100BB)ならKKやQQでコールするのもいいかもしれないが、BTNのスタックでコールが割に合うのはおそらくAAのみである。意味不明なプレイに場が凍り付いたように感じたのは6人中最低でも3人はBotだったからだろうか。
そしてお互いヒットせず、AKが勝つという順当な結果に。
Botはこのように意味不明なハンドでオッズに見合わないレイズにコールすることがある。それでもVPIP20%を保っているため、普段からわりとわけの分からないハンドでリンプやレイズをしていると思われる。
もし普通にプレイ…例えばオールインでなくポットサイズレイズ(42000、10.5BB)だったら、BTNコールに対し、フロップで0.5ポット(48000、12BB)のC-Betという線でプレイしていたかもしれない。で、BTNフォールドという展開に持っていけていればポットを取れているが…。
0.5ポットより小さいC-Betは、プリフロップの強気のポットサイズレイズに対する額としてはやや変調に見えると考える(ここはやはり0.5ポット打って「オーバーペア(ウソ)ですけど続ける意思あります?」と問うのが最適かと考えるし、本当にオーバーペア(特にJJ+あたり)なら0.5ポットのバリューベットが個人的に王道)。
一応ガットショットストレートドローではあるが、そこはあまり加味してない(すべきかもしれない)。 もしBTNがリレイズしてきたら一応コールとするのが基本線だがオールインなら迷う。
ただコレ(C-Bet)は相手がBot前提のプレイで、BTNがまともそうな相手なら、UTGのレイズにコール、BBの3BetにもコールするBTNのハンドレンジとしてポケットペア(TT+)が濃厚なので、ベットが不適切になる可能性もある(あとはAQo+など)。T8oはさすがに読めない(笑)。
PokerSnowieで無駄に分析したが、プリフロップでのAKoのポットサイズ3Betは「やりすぎ(エラー)」とのことで、0.25ポットリレイズかコールを推奨している。BTNのプリフロップのアクションについては言うまでもない。さらにこの展開でC-Betを打つのもちょっとエラーとのこと(大エラーではない)。
まとめ
筆者は上記のアホみたいな戦略を3ヶ月近くにわたって検証した。その結果がコチラ。最初は500-1000でプレイしていたが、2000-4000にステージを変えても同様のリザルトが得られると結論付けてからの勢いは凄まじかった
この記事を公開することによって練習試合卓でプリフロップオールインが多発したら、記事読んで試す人結構いるんだなぁと思うことにします(笑)。が、大半がプレミアムハンドでリンプインを選択するプレイヤーで占める無料ポーカーアプリで、果たしてこの記事を読んでそれを実践する人がどれくらいいるのかと考えたら少ない気もしています。 ※別に皮肉でもなんでもありません
というか、そもそもこの記事にたどり着き、さらにしっかりと読んでくれる人がどれだけいるかと考えたら影響度は低いだろうと思っていますので、今後もこんなふざけたプレイをしている人を見かけたらそれは私かもしれません。
あとは運営側がBotに何らかの修正を加えない限り本戦略は確実に効果を発揮するといえます。いやでも銅貨は増え続ける一方になるでしょう。例え運営側がBotに変更を施しても、やっぱり初心者は55や88といったポケットハンドを降りずにコールしてくれるので、結局稼げると思います(その時のオールインハンドがAKsやAQsでないことを祈る)。
さいごに:実践する上での注意点
上記オールインハンドレンジは、ドミネートされない限り75~85%程度の勝機が見込めるハンドレンジではありますが、AAでもヘッズアップにおいてランダムハンドに約15%の確率で負けてしまうというのは避けられない事実です。
実際にAOFを実施するにあたり、バンクロール管理を誤ると最悪破産に追い込まれる可能性があるため注意してほしいと思います。
具体的には、練習試合卓でフルスタック(持ち込める最大チップ:200BB)で参加するとして、何連敗したら破産するか?という点を考えた時、ざっくりまとめると…
- 50連敗できる:問題なし
- 20連敗できる:まあ大丈夫だが少しリスキー
- 10連敗できる:危ない
- 5連敗未満:やめとけ
という基準でもって、どの卓でプレイすれば最適かを選んでほしいと思います。
例えば所持銅貨が100万の場合は、100-200の卓でプレイする(=25連敗すると破産)ことを推奨します(500-1000はリスキーだし、2000-4000は即破産の可能性がかなりある)
また、参加人数が少ないとブラインドを支払う機会が多くなり、戦略1でプレイするのは非常に不利になります。戦略1と2を実行する場合は、できるだけ常に6人テーブル状態が保たれる30人以上の参加者がいるときに行うことを推奨します。
【余談】Bot相手にプレイする意味について
「Botばかりしかいないのであれば、ポーカーソウルなんてやる価値ないんじゃないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそうは思っていません。
最近はAIの台頭により、局面ごとの「最適な(≒正解の)プレイ」を選べるようになることが理想であり最強と思われがちな気がしますが(少なくともサイコロ2個を使うバックギャモンはその傾向があるし、世界1位と目されるプレイヤーも常にそういう(AIが示す最適な手を追い求める)路線でプレイしているとされる)、AIが発展しようがしまいが常に重要なのは相手に合わせた最適のプレイができるかが重要だと考えます。
わかりやすい(極端な)例として、オープンレイズに対して100%、必ずリレイズオールインを返してくる気が狂った人がいたとします。この時どのようなスターティングハンドで参加すべきかが大きく変わることは想像に難くないと思います(AI推奨のハンドでオープンレイズしてたら、結局ほとんどハンドでフォールドを強いられるし、最低でもペアでもない限りオールインにコールはブランダー扱いされると思われる)。
スタッツを見るに、行動パターンが原則一緒なBotをエクスプロイト(≒攻略、厳密には「搾取」)できるようになるというのは、ポーカーをより深く理解・上達するための一丁目一番地と考えます。そのため、「基本は覚えた」という人ほどポーカーソウルは上達に最適な練習場だと考えます。極論、「無料かつカネを賭けてない」が故に適当なプレイをする人間とポーカー打つよりかは(攻略できるまで)AIと打ち続けたほうが練習になる、まである。
ということで今後もサービス継続が望まれるポーカーソウル、課金しないにしてもラッキールーレットを毎日2回回して広告利益に貢献しよう。 ぶっちゃけ課金(≒銅貨購入)はしなくてもあっという間に貯まるので、する必要を感じない
【超初心者向け】サイト内で出てくるポーカー用語索引
※思ったより多かったので作成中です
ポーカー用語集
- 3bet(スリーベット)
- プリフロップで誰かのレイズに対してさらにレイズすること。リレイズとも呼ばれる。「2bet」でないのは、ブラインドが既に払っているのが最初のベットという考え方のため。
- 4bet(フォーベット)
- 3betに対してさらにレイズすること。リリレイズとも呼ばれる。それ以降も5bet, 6bet...も(理論上)ある。
- AOF(All-in of Fold)
- プリフロップでオールインかフォールドの2択でプレイすること。トーナメントの終盤でよく用いられる。
- BB
- ビッグブラインド(Big Blind)のこと。プリフロップではプレイ前にチップを支払う必要がある反面、最後にアクションできる。またBBが支払うチップの量(単位)のことを1BBと呼ぶ。
- BTN
- ボタン(button)の略称で、一番良いポジションとされている。プリフロップでは(チップを支払わない中では)一番最後にアクションでき、ポストフロップ以降は常に一番いいポジション(=インポジション)でプレイできる。BTNが誰かわかるように設置する置物を「ディーラーボタン」という模様(Amazonでも絶賛発売中)、おしゃれな文鎮代わりにもなる。
- C-Bet(Continuation Bet)
- プリフロップで(最後に)レイズしたプレイヤーが、フロップで引き続き強さを主張するべくベットすること。CBと表記する場合もある。
- CO
- カットオフ(Cut Off)の略称で、BTNの前にアクションする比較的良いポジション。BTNが降りればポストフロップ以降インポジションになる。
- HJ
- ハイジャック(Hijack)の略称で、UTGの次にアクションする。6人テーブルなら2人目のアクションになるため、そこそこ強い手で参加することが必要とされる。
- IP(In Positon)
- ポストフロップで一番最後にアクションできるポジションのこと。相手のアクションを見てから自分のアクションを判断できる有利なポジション。
- OOP(Out Of Position)
- ポストフロップで先にアクションを強いられるポジションのこと。
- Poker Snowie
- ポーカー学習ソフト。扱いやすさがウリ。使い始めると意外とポストフロップ以降チェック推奨なシーンが多いこと、初期設定の最小ベットがポットの4分の1なこと(反面アグレッシブさが増えたらしい)、ヘッズアップではなんでもかんでもベットしてるように見えるなど、いろいろ多くのことが学べる。将棋、チェス、囲碁、バックギャモンなどあらゆるAIソフトは人間を上回っていると言われて異存はなくなったが、ことポーカーに関してはまだそれが全プレイヤーの総意ではない模様。
- SB
- スモールブラインド(Small Blind)の略称で、ポストフロップでOOP確定の一番悪い(稼ぎづらい)ポジションとされている。プリフロップでの支払いはBBの半分というテーブルが大半。
- UTG
- アンダーザガン(Under The Gun)の略称で、プリフロップで一番最初にアクションを強いられるポジション。UTGから始まるため、全員の視線がUTGに注がれる様を「銃口を向けられる(under the gun)」状態に例えられて名付けられているらしい。状況の不利さ(ポジションの悪さ)も表現されている模様。
- VPIP(Voluntarily Put chips In Pot)
- 自発的にポットにチップを入れること。その割合をVPIP率と言ったりそのままVPIPという場合もある。基本的にはプリフロップでコール以上のアクションをした場合カウントされるが、BBでチェックでフロップに進んだ場合、ポストフロップでベット・レイズ・コールを行ったらカウントする(模様)。
- アクション
- ベット、レイズ、コール、チェック、フォールドの総称。
- アンティ(ANTE)
- ハンドが配られる前に全参加者が一様に支払うチップのこと。
- エクイティ(Equity)
- 現状でショーダウンした場合に、すべての可能性(パターン)を鑑みた際の期待勝率。例えばAA対72oのAA側のプリフロップ時点でのエクイティは88.2%だが、5枚のコミュニティカード次第で11.8%の負けパターンを引くこともあるということになる(例:ボードにAが落ちずに7と2が落ちてツーペアに負けるなど)。勝ち確定だと100%になる。
- エニハン(Any Hand)
- エニーハンドの略で、「すべてのハンド」の意味。「エニハンオールイン」だとすべてのハンドでオールインするという意味になる。
- オープンエンドストレートドロー(OESD)
- 2種類の数字のどちらかがヒットすればストレートになるという状態。例えばボードとハンドで4567と揃っている場合、3と8のオープンエンドストレートドローとなる。一方64と持っていてボードに852と落ちた場合3か7でストレートになるが、コレはOESDではなく「ダブルベリーバスター(Double Belly Buster)」と呼ばれている。ストレートになる数字が1種類だけのときは「ガットショットストレートドロー(GSSD)」と呼ばれているがあえて全部覚える必要はない(ただ知ってると会話をする上で話が進みやすい)。
- オープンハンドレンジ
- プリフロップでブラインドを除いて誰も参加(レイズ、コール)してないときに参加するハンドのレンジ。最初に覚えたい基本戦略知識。
- オープンレイズ
- プリフロップでブラインドを除いて誰も参加(レイズ、コール)してないときにレイズで参加すること。最初に覚えたい基本プレイ。(私は)コレがちゃんとできるようになったら初心者卒業と言ってもいいと思うくらい基本だと思っている。
- オールイン
- 手持ちのチップをすべてポットに入れる行為。利益も損失も最大になる。
- 落ちる
- ボードに自分、または相手の都合の良いカードが出現することをよく「落ちる」と表現されている。単に新しいカードが登場しただけでも落ちると言うこともある(気がする)。「引く」も同じような意味。
- クアッズ
- フォーカードのこと。国内では(ポーカーを趣味にしている人以外に)通じず、海外では「フォーカード」が通じない模様。
- コールレンジ
- (基本的には)プリフロップでレイザーがいる場合にコールするレンジ。通常同じポジションのオープンハンドレンジより狭くなる。
- ゴミハンド
- エクイティが低いとされるハンドのこと。「ペアでない」・「ハイカードが弱い」・「4以上のギャップがある」・「スーテッドでない」などの弱い条件をすべてを満たしたハンド(典型的な例:72o)。「クズハンド」「(単に)ゴミ」など呼び方は人によってそれぞれ。
- スーテッド(Suited)
- 手持ちの2枚のハンドのスートが揃っていること。揃ってない場合はオフスートやオフスーテッドと呼ばれる。オフスートよりフラッシュ完成率が高い。
- スート
- スペード、ハート、ダイヤ、クラブの総称。
- スターティングハンド
- プリフロップ時に配られる2枚の手持ちのカードのこと。
- スタック
- テーブルに持ち込んだ手持ちのチップの総量のこと。
- スチール(Steal)
- プリフロップでブラインドを奪う目的でレイズする戦略のこと。スティールとも表記される。
- スリー・オブ・ア・カインド(Three of a kind)
- スリーカードのこと。クアッズと同様国内では(ポーカーを趣味にしている人以外に)通じず、海外では「スリーカード」が通じない模様。出来方によって「セット」と「トリップス」に分かれ、むしろこの2つの用語のほうがよく使う。そういえばボードに3枚同じカードが落ちた場合のスリーカードは何というか聞いたことない。
- スロープレイ
- 強い役が出来上がっているがベットせず、相手からのベットを引き出す戦略のこと。なお、ショーダウン時や直前のアクションで勝ちとわかっていながらわざとゆっくりハンドをショーする(プレイする)行為は「スローロール」で混同しないように注意。スロープレイは戦略なのでいくらでもやっていいが、(特に海外において)スローロールは日本人の想像を超えて屈辱を与えるプレイとされており、しないことが推奨されている。
- セット
- ポケットペアを持っている時にボードにそのペアのカードが落ちてスリーカードになること。
- セミブラフ
- あと1枚ドローを引けば大物手になるというときにベットまたはレイズする戦略のこと。実際に引ければより大きいポットを獲得することができる上に、セミブラフで相手が降りてくれるかもしれないというメリットもある。
- ターン
- ポストフロップで4枚目のカードがボードに出現した時のベットラウンド。
- タイト
- ハンドレンジが狭く、強いとされるハンドでのみ参加するプレイスタイルのこと。
- ドミネート
- プリフロップの時点でエクイティが極端に低い、相手とのハンドの組み合わせのこと。具体的には1枚は同じ数字で、もう1枚が相手より劣っていると「ドミネートされている」と評される。例としてAQに対するAJなど(このときのAJのエクイティは26.89%と良いハンドのはずなのにエクイティが低い)。ペアも同様にドミネートと言われる(例:99に対する66など。この場合の66のエクイティは18.82%)。これを避けるためにプリフロップで序盤にアクションするプレイヤーはより強いハンドでのみ参加することが推奨されている(後ろに控えているプレイヤーが多ければ多いほどドミネートされる確率は上がるため)。「まさにドミネート」かつ現実的に起こりうる例がAAに対するA9oで、A9oのエクイティは6.22%と絶望的。
- トリップス
- ボードに同じ数字のカードが2枚落ちて手持ちのハンドと合わせてスリーカードになること。
- ドロー
- あと1枚(または2枚)都合の良いカードが来れば大物手(最低でもストレート)になるという状態のこと。ストレート、フラッシュでよく用いられる。
- ドンクベット
- プリフロップで相手のレイズにコールしたプレイヤーがフロップで先にベットする行為。上級者が意図を持って行う場合はともかく、初心者がやると基本的に愚かなアクションと称される。ドンクは「ロバ(Donkey)」のことで、いわゆる日本でいう「馬鹿」に通じる意味合いで用いられていることからも、「ドンクベット=馬鹿な・間抜けなベッド」という意味合いが伺える。某パン屋(D●NQ)は一切関係ない。
- ナッツ
- ボードに表示されたカードの組み合わせ上最強の手役のこと。最強の役が複数のスターティングハンドで組める場合、一番強いハンドだけが基本的にナッツと称すことが多い(例:ボードに3枚のスペードがある場合、Aを含むスーテッドハンドを「ナッツフラッシュ」と呼ぶ)。また、「限りなく現実的には最強」という場合でもナッツと言ったりする(例:スペードの357がボードにあるとき、スペードの6と4を持っていればストレートフラッシュで最強だが、Aを含むスーテッドハンドのことを「ナッツフラッシュ」と大抵の人は呼ぶ。
- バイイン
- テーブルにチップを持ち込むこと。基本的にはその量(≒バイイン額)を指す。
- バリューベット
- 現時点で勝ってる(エクイティが高い)と判断できる時にベットを行う行為。
- ハンド
- 2つの意味があり、手持ちの2枚のことを「ハンド」という場合と、プリフロップからリバーまでの一連の流れを「1ハンド」と称する場合の2パターンがある。
- ハンドリーディング
- これまでの相手の行動パターンから相手のハンドを読むこと。上級者はそれなりの確度で相手の手を読み当てると言われている。
- ハンドレンジ
- 参加するハンドのレンジ(範囲)のこと。ポジションや相手のアクション・傾向で若干変化する(させる)。
- ピュアブラフ
- (基本的にはリバーで)何の手も入ってない状態でベットし、バリューベットのように見せかけて相手のフォールドを誘う純粋なブラフ。相手を選んで行わないと無駄金(チップ)になるので注意。
- フォールド
- ポット獲得を諦めて降りる行為。迷ったらフォールド。
- ブラインド
- プリフロップ前に事前にチップを支払う必要のあるポジション(SB, BB)の総称。チップを払う必要がある反面、プリフロップでは終盤にアクションを行える特典がある。もしブラインドの概念がなかったらモンスターハンド以外フォールドしておけばいいだけの我慢大会になるため(=ゲームが成立しない)、強制的にチップを払う必要のあるポジションの存在は重要。
- ブラインドバトル
- SBとBBの2人でフロップに進む状態。BTNまでが全員降りると、既にチップを払っているがゆえに生じやすい。
- ブラフベット
- セミブラフ、ピュアブラフの総称。
- プリフロップ
- 参加者全員に手持ちの2枚が配られた時のベットラウンド。
- プレミアムハンド
- 勝率が高いとされている強いスターティングハンド。AA, KK, QQなどを指す。AKもプレミアムハンドに一応定義する場合が多い。
- ブロードウェイハンド
- T以上の数字で構成される2枚のハンドのこと。
- フロップ
- ポストフロップで1~3枚目のカードがボードに出現した時のベットラウンド。
- ベット
- 各ベットラウンド(フロップ、ターン、リバー)で一番最初にポットにチップを入れる行為。
- ボード
- 場に表示される全プレイヤー共通のカードのこと。「コミュニティカード」とも呼ばれる。
- ポケットペア
- スターティングハンドで既にワンペアになっているハンドのこと。
- ポジション
- ハンドが配られた後にアクションを行う順番のこと。後にアクションを行うほうが都合がよく、一番良いポジションはポストフロップで必ず最後にアクションを行えることが確定しているBTN。
- ポストフロップ
- フロップ、ターン、リバーの総称でプリフロップのアクションが終わった後のことを指す。
- ポット
- 全プレイヤーが1ハンド内でベットしたチップの総額のこと。
- ポットサイズレイズ
- 相手に1:2のポッドオッズを突きつけるレイズ。コールに必要な額+コールした時点でのポットサイズの合計額をレイズする。例えばポットに100で相手が50ベットした場合、50+(100+50+50)=250をレイズすることになる。
- マージナル
- 勝ってるか負けてるかギリギリというような状態のこと。中途半端な強さのハンドで参加したり、ボードのトップでないカードでペアになったとき(ミドルペア)などに生じる。ベットするのはリスキーだし相手のベットにコールし辛い局面。
- マイクロレート
- オンラインポーカーなどで、1BBあたり0.02$程度の極めて最小クラスのレートのこと。かつては(海外において)テレビの超高額テーブル番組などで触発された一切無勉のフィッシュ(カモ)が巣食うとされていたが、最近はソフトの普及などで簡単に学べるようになったおかげでそうでもないとか。
- マニアック
- 定石だと参加に値しないようなゴミハンドでも参加するVPIPが非常に高いプレイヤーのこと。どちらかというとチップを多く稼ぐことよりも勝つ回数を単純に増やしたいプレイヤーの行く末ともいえる。
- マルチウェイ
- 3人以上でポストフロップに進んだ状態。
- モンスターハンド
- (基本的に)ショーダウンしたら勝ってる可能性が限りなく高い強い役を作った時にモンスターハンドと称する。最低でもストレートくらいを指す。
- リバー
- ポストフロップで5枚目のカードがボードに出現した時のベットラウンド。ポットサイズベットやオールインなど派手なプレイが頻繁に登場する。
- リレイズ
- 相手のベット(オープンレイズ)に対してレイズする行為。
- リンパー
- プリフロップでレイズでなく基本コールで参加するプレイヤーのこと。直訳すると「弱気なプレイヤー」というような意味合いになるが、概ね初心者がよく行うため「リンプインする初心者」を揶揄していることが多い気がする(例:「所詮アイツはリンパーだし」というような使われ方をする)。
- リンプイン
- プリフロップで(BBに対して)コールで参加する(1BBでコールする)こと。安いコストでとりあえずフロップの3枚を見たいときに行われる。ローポケや2枚目が弱いAxsなどで用いられることが多いがそれを悟られる可能性が高く、基本的には損をする行為とされている。プレミアムハンドでリンプインするプレイヤーは無料アプリやマイクロレートでよく見受けられるが、これも「基本的」には損なプレイとされている。ヘッズアップではそれなりに用いられることも。
- ルース
- マニアックというほどではないが広いハンドレンジでプレイする傾向のあるプレイヤーのこと。英語だとlooseなので別に「ルーズ」と読んでも良いが「ルース」と発音することにやたらとこだわる人を見かける気がする。loseとの混同を避けるためだろうか……?
- レイザー
- (基本的には)プリフロップでレイズした人のことを指す。
- レイズ
- プリフロップで、ポストフロップの参加者を減らす(ポットを膨らませる)ためにベット額を上げる、もしくはポストフロップで相手のベットに対してさらにつり上げる行為。
- ローポケ
- ローポケットペアの略称で、スターティングハンドでポケットペアながら、その数字は小さめなハンド。基本22から77か88くらいまでを指す。
ハンドレンジ表について
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