当サイトの一部にPR記事およびアフィリエイトリンクが含まれています
スポンサーリンク

【レビュー】ココがヘン(?)だよPokerSnowie

スポンサーリンク
スポンサーリンク

PokerSnowieライセンス更新記念に、PokerSnowieのおかしいと感じた場面を素人が指摘しました。

  1. 「PokerSnowie」とは
    1. 筆者について
  2. 事案1:プリフロップで人間の記憶力を試す(あざ笑う)かのようなマニアックなアドバイスを行う(重要度:低)
    1. ケース1:指摘のハンドレンジより強いハンドでプレイしてエラー
    2. ケース2:ミニ(0.4ポット)レイズにはコール、でも0.5ポットレイズにはコールしたらエラー
  3. 事案2:「速報(シナリオにコピー)」でのアドバイスが、「解析」で180°変わる(重要度:中)
    1. ケース1:ターンでのアドバイスを180°変える
    2. ケース2:プリフロップのアドバイスを変更
    3. ケース3:「致命的なミス(速報値)」を「適切」に修正 ※画像なし
  4. 事案3:現実的に考えて限りなくナッツであろうハンドでバリューを打たない手を最善に推す(重要度:高)
    1. ケース1:セカンドナッツフルハウスで相手のドンクベットにコール止め
    2. ケース2:ほぼストレートフラッシュ以外に勝ってるハンドでチェックコール
  5. 事案4:プリフロップオープンオールインに対して非常識すぎるコールレンジを提示(重要度:高)
    1. UTGの100bbオープンレイズオールインに対する各ポジションごとのコールレンジ
    2. 個人の見解
    3. どうしてこんなアドバイスをするのか?
    4. 【余談】UTGのAAオープンレイズオールイン(100bb)に対するPokerSnowieの見解
  6. 結論:リアルタイムのアドバイス機能は使わないほうが良さそう?
  7. 【超初心者向け】サイト内で出てくるポーカー用語索引
    1. ポーカー用語集
    2. ハンドレンジ表について
スポンサーリンク

「PokerSnowie」とは

「トレーニングモード」の画面例。ゲーム感覚でトレーニングできる。スタックやレーキなどの条件の指定ができ、相手の数は1人~9人まで調節可能。

PokerSnowieは世界中のポーカープレイヤーが利用している(とされる)ポーカートレーニングソフトの1つです。

他の有名ソフトと比較してとっつきやすいシステムが特長で、とりあえずトレーニングモードをプレイして解析で振り返る…を繰り返すだけである程度上達できると思います。

特に一番プレイ頻度の高いプリフロップは、PokerSnowie推奨のアクションを導入することでアクションに自信が持てるようになります。大半の人(初心者)はプリフロップで(統計的・確率的、そして俗に言う「ゲーム理論」的に)マズいプレイをしているからうまくいかないことが多い、ということに気付かされると思います。

Snowie推奨のアクションを実際にプレイしながら習得し、あとはプレイする場(プレイヤーレベルなど)に応じて多少の変更を加えればOK、という感覚でプレイできるようになるのは大きいと思います。むしろマイクロレートや無料ポーカーアプリなどでプレイする場合は「多少の変更=エクスプロイト戦略」のほうが重要になるかと思いますが…

トレーニングモードは大きく分けてフリーズアウト(S&G形式)とキャッシュゲーム(リングゲーム形式)の2種類に対応しています。

また、特定のポジションを特定のハンドに限定してプレイする、といった練習(カスタマイズ)もできて便利です。憂さ晴らしにAA限定プレイなんかもできます(それでバッドビート食らうこともあるので「憂さ晴らし」になる保証はないが)

PokerSnowieの「強さ」は人によって意見が分かれていますが、「Snowieと同レベル=世界トップレベル」と称しているプロも見受けられます(記事のコメント欄参照)。完全再現は正直難しいですが(例えば、突然2ポットベットを推奨する)、理由を考察しながら繰り返しプレイすることで、Snowieに近いところまではいけると考えています。

筆者について

2023年2月頃に数日かけて5000ハンドこなしたときの結果。「GTOバランス」によると、私はベットしすぎのレイズしなさすぎらしい(自分から積極的にリードするが、相手からのリードには強く返さない傾向)

筆者はトレーニングモードのキャッシュゲーム200ハンドを1セッションとしてプレイすると、だいたい「プロ級(誤り率8~11.99)」の範囲内に収まる程度のプレイヤーでした(=平凡)。2023年5月下旬時点でSnowie活用歴約4ヶ月ちょっとになります(実際に購入したのは2022年5月だったが、購入してすぐ使わなくなった(笑)ので、コアに活用しだしたのは23年2月あたりから)

2023年5月あたり、ちょっとしたコツをつかんだ…というか「無料ポーカーアプリをやってた影響(?)でおかしいプレイ(考え方)をしていた」ということに気づけたおかげで「世界クラス」安定くらいになった。無料ポーカーアプリは全部アカウント削除した。

1セッション200ハンド程度ならたまに「ポーカー星人」のレンジ(誤り率4以下)に入ることもありますが、その後のセッションで大抵プロ級(8~12)あたりを出すので結局世界クラスに収まります。っていうか「世界クラス」っていうのは名ばかりで、プリフロ3ベットに対する応手もやや怪しいときがあります(特にライト3ベット)。その程度でも「世界クラス」の称号は取れちゃうようです。

PokerSnowie3では「まさかのETレベル」と称されていた称号がPokerSnowie4では「ポーカー星人」に変わった。

事案1:プリフロップで人間の記憶力を試す(あざ笑う)かのようなマニアックなアドバイスを行う(重要度:低)

筆者は多少記憶力に自信があるほうだと思っている(いた)が、これらを完全再現なんて無理ですわ…と匙を投げたくなるプリフロップのアドバイスを行うPokerSnowie。

人間(自分)で出来るレベルに簡略化して落とし込むのがプレイヤーの技量…ということだろうか?

ケース1:指摘のハンドレンジより強いハンドでプレイしてエラー

HERO(YOU)SB、スタックは200BB

◆プリフロップ(1.5BB):K♣7♥
BTNまで全員フォールド、HEROどうする?

SB対BBのブラインドバトルが確定した局面。

ここでSBからK7oで1ポット($0.6, 3BB)レイズを行ったのだが、トレーニング終了後の解析モードで不適切と指摘されていた。

その指摘文を意訳すると…


Snowie「お前はOOPだからそのハンドをプレイするにはルースすぎる。(ポットサイズでオープンするなら)最低でもK4o以上が必要だ」

…K4oより強いK7oでオープンしたのだが????

エラーの解説(補足)

PokerSnowie曰く、ブラインドバトルにおいてK7oを1.0ポット(3BB)でレイズするくらいならコールを推奨とのこと。


そしてレイズする場合0.5ポット(2BB)ならいいが、とはいえ0.5ポットのレイズも頻度は9%で、コールを推奨している。

余談|スタックでいろいろ変わるアドバイス

シナリオモードでこの条件をいろいろいじってみると、いろんな解析結果を吐いてくれたので記念にアップ。

まず、元からヘッズアップ(スタック:200BB)だった場合…


K7oはレイズ1択

これはスタック100BBでも同様のアドバイス(レイズ100%)だが、EVのところを見ると…


コールもレイズとEVが同じ。とはいえ普通はレイズすると思うが。奥が深いヘッズアップ。

そして興味深いと感じたのは6-Maxの方。事例とほぼ同じスタック200BBだと…


1ポットレイズするならやはりコールが推奨らしく、レイズするなら0.5ポット(ただし9%)。

これがひとたびスタックが100BBになると…


Snowie「コールでいいんじゃない?まぁ9回中2回は1ポットレイズでもいいけど

10BBと200BBだとアドバイスが変わるのはわからなくはないが、100BBと200BBでそんなに変わってしまうのかPokerSnowie。

ケース2:ミニ(0.4ポット)レイズにはコール、でも0.5ポットレイズにはコールしたらエラー

さきほど同様ブラインド$0.1/$0.2、6-Maxで200BB($40)スタートのテーブルにて。

HERO(YOU)BB、スタックは200BB

◆プリフロップ(1.5BB):A♣7♦
HJ(snowie4、スタック200BB)が0.4ポット($0.4、2BB)オープン。SBまで全員フォールド。
HEROどうする?

問題の局面。

このときフォールドを選択したアクションを不適切と指摘。

ヒントを意訳すると…

筆者がよくSnowieに怒られる(た)ヤツ

Snowie「ミッドポジションのプレイヤーが強いハンドと主張しているが、お前のハンドも良いからコールすべき、すでにブラインドを払ってるし何よりオッズが3:1よりいいじゃねーか。っていうかA3oでもコールするし」

なるほど。ちなみに正しいオッズは3.5:1

が、これがひとたびHJのレイズが0.5ポット($0.45, 2.5BB)だと…


Snowie「フォールド、問題なし」

ちなみにこのときのオッズがちょうど3:1

3.5:13:1でそこまで対応変わる????

細かい考察(補足)

HJの0.5ポットレイズに対してSnowieが推奨するBBのコール・レイズのレンジは以下の通り:


ちょうどA7oとA8oがコール/フォールドの境界になっているらしく、A7oはフォールドに該当する模様。ただ、A6oは20回に1回ポットサイズのブラフレイズを、さらにA2oでは25回に1回ブラフレイズを推奨しているが、こんなまどろっこしいこと人間にはなかなか出来ない

一方HJの0.4ポットレイズに対してSnowieが推奨するBBのコール・レイズのレンジはというと…


多少広がっていることが確認できる。主にAxoとKxs・Qxsあたり。結果的にA7oがコールレンジに入ってしまっているためコールが適切となってしまった。

ということで、偶然HJがミニレイズ(0.4ポット)なんていう中途半端なサイズでオープンしたタイミングで、偶然にもBBでA7oという境界ギリギリのハンドを手にしたばっかりに、考えなくてもいいようなことを考えさせられた…ということになるのだが…

参考までに、Snowieが推奨するHJにおける0.5ポットサイズレイズのレンジは以下の通り:

44+, A2s+, K6s+, Q9s+, J9s+, T8s+, 65s, A8o+, KTo+, QTo+, JTo(23.98%)

パーセント表記されているハンドも全部コンボにいれると318コンボ、そのうちA絡みのハンドは126コンボでA7oをドミネートするハンド(AA, A8-AK)が102コンボ

この「102コンボ」はレンジ全体において約32.1%(およそ3回に1回)。これを大きいと見るか小さいと見るか。Snowieはこれを「大きい」と見たからフォールドを推奨しているのだろう。

ついでにいうと筆者は特にドミネートを嫌うのでHJのレイズが0.4ポットだろうと0.5ポットだろうとキッカーの弱いAxo絡みは基本降りたい派で、最低でもAToくらいないとプレイしたいと思わない。だからフォールドを選択したらこのザマである

そして、レイズのサイズが$0.45(0.5ポット)でなく$0.4(0.4ポット)だったという理由で上記レンジがどれくらい広がるか、ドミネートされる確率がどれくらい変化するのかと考えたときに、それほど変わらないのでは?と考える。っていうかなんで0.4ポットレイズしたん?

ちなみにHJが0.4ポットレイズしたときのSnowieが想定するハンドレンジは確認できない(できるのかもしれないけど、いろいろいじるのめんどくさいオプションでベットサイズいじったらできるかも)。

事案2:「速報(シナリオにコピー)」でのアドバイスが、「解析」で180°変わる(重要度:中)

本記事で一番指摘したかったのはこの項目だったりする。

ケース1:ターンでのアドバイスを180°変える

さきほど同様ブラインド$0.1/$0.2、6-Maxで200BB($40)スタートのテーブルにて。

HERO(YOU)SB、スタックは約180BB

◆プリフロップ(1.5BB):HEROはQ♠J♦
BTN(snowie2, スタック約170BB)が2.5BBオープン。
HEROコール、BBフォールドでヘッズアップ。

◆フロップ(6BB):5♦K♠T♣ オープンエンドストレートドローに。
HEROチェックにBTNが0.5ポット(3BB)をベット、HEROコール

◆ターン(12BB):4♠ 状況変わらず。
HEROチェックにBTNが1ポット(12BB)をベット。
HEROどうする?

問題の局面。

筆者はこの局面をトレーニングモードでプレイしつつ、「どれが正しいか」がすごく気になったので、頭の中でフォールドと決めてから「シナリオにコピー」を選択して同一局面をシナリオに写し、模範解答をチェックした。その結果…


フォールドという選択は(コールに対して)どうも結構な損失だそうで、Snowieはコールを推奨していた(2.33EV)。ただレイズ(-2.87EV)よりはマシだそうだが、EVの差を見る限りフォールドは致命的なエラー級と言っているに等しい。

そしてトレーニング終了後、解析画面でもう一度同じ局面を見ると…


Snowieフォールドは適切コールしたらエラーなんでヨロシク^^」

さらに「1ポットのセミブラフレイズでもいいぞ(+2.07EV)」とのこと(ただあくまで推奨はフォールド)。

というかSnowie曰くこの局面におけるEV+のプレイはポットサイズレイズのみなので、フォールドは損(=エラー)じゃないのか…?

余談

改めて解析結果からシナリオをコピーしてみると…


トレーニング→シナリオにコピーでの出力結果とは違って、解析結果と同じ内容をアドバイスしていた。

どうもリアルタイムのアドバイスと解析結果のアドバイスは誤差があるらしいが、それにしても180°変わるなんて…。

あと、このハンドのフロップ。


オープンエンドストレートドローという良好なフロップに対し、Snowieはドンクベットを推奨していた。

チェックとのEVの差は小さいので、いうほどエラーではない模様。

ケース2:プリフロップのアドバイスを変更

ケース1のハンドでは、プリフロップでもちょっとした事件があった(※説明のしやすさの問題でこちらを後回しにしました)。

HERO(YOU)SB、スタックは約180BB

◆プリフロップ(1.5BB):HEROはQ♠J♦
BTN(snowie2, スタック約170BB)が2.5BBオープン。
HEROどうする?

ここでコールを選択した結果、シナリオ(リアルタイム)では不適切と指摘。

その内容(ヒント)を意訳すると…


Snowie「お前のハンドは良いが、アウトオブポジションからコールするほどには良くない。フォールドよりかはコールのほうがマシだが、ここではブラフレイズして今すぐポットを勝ち取りに行こう」

ということで、一応コールは悪くないが、ブラフレイズのほうがもっと良い(レイズ>コール>フォールド)という体のアドバイスだった。

で、これをトレーニング後の解析画面で観てみると…


Snowie「お前のハンドはアウトオブポジションからコールするには弱すぎる。フォールドかブラフレイズの境界線ってとこかな」

ということで、レイズ>フォールド>コールに価値が変更。コールが一番最低のプレイという結果をアウトプット。同じ局面なのに。

ケース3:「致命的なミス(速報値)」を「適切」に修正 ※画像なし

トレーニングモードでアドバイスを「常に表示」でプレイしていた頃の話。

リバーで選択したアクションを「致命的なミス」と指摘。

その後解析画面に移動すると、致命的ミスが「0」と表示。そして問題のアクションのところをチェックしにいくと、エラーどころか「適切」との表示が。

アレはなんだったのか…と思ったが、ケース1のようにリアルタイム(シナリオ)ではエラー、解析では適切に切り替えたパターンだろうなと思われる。

事案3:現実的に考えて限りなくナッツであろうハンドでバリューを打たない手を最善に推す(重要度:高)

Snowie同士のプレイをレビューしているときに見つけた現実的にはありえないプレイを紹介。

…Snowieには「このくらいにしといたるわ」精神でもあるのだろうか?(苦笑) それとも筆者の経験不足なのか?

ケース1:セカンドナッツフルハウスで相手のドンクベットにコール止め

HERO(snowie5)はBTN、スタックは100BB

◆プリフロップ(1.5BB):HEROはK♥Q♣ 
HEROから2BBオープン、SB(スタック100BB)とBB(スタック100BB)がコール

◆フロップ(6BB):K♣5♣K♦ HEROトリップス完成
HERO、0.25ポット(1.5BB)ベット、SB,BBともにコール

◆ターン(10.5BB):8♠ 進展なし
約0.25ポット(2.65BB)をベット、SBフォールド、BBコール

◆リバー(15.8BB):5♥ HEROフルハウス完成
ここでBBから突然0.25ポット(3.95BB)のベット
HEROどうする??

指定の局面。結果的に相手は5を持っており、相手もフルハウスだったが小さい数字が3枚のフルハウスだった。

展開からの考察は置いといて、HEROが負けるパターンはたった4コンボ

まずは5♠5♦のクアッズ(1コンボ)、そして、K8oの3コンボ(K♠8♣K♠8♥K♠8♦)である。

まず55は、BBがプリフロップでコールするに値するハンドと言えそうではある。逆にJJ+AJs+なら3Betを打ってきていてもおかしくないため、ここまでの流れの中で55である確率は少し上がっているのは否定できない。

しかしKを持ってる可能性が高いHEROに向かってたったの0.25ポットのベットをリバーでリードするには惜しすぎるような気はする。つまり55っぽくないリバーのプレイと私は考える(本当に55を持ってるなら最低でも1ポットベットか、チェックレイズで思いっきりドカンと打ちたい…Gus Hansen がDaniel Negreanuに仕掛けたように)。

次にK8oについて、こちらもプリフロップでBBがコールするにはオッズは合うハンドと言える…が、自分がK♥を持っている手前、「K♠を持たれててかつ8も持たれてるかも」なんて思っちゃいけないとまでは言わないが、そんな偶然をいちいち気にしてプレイなんてしてたら手に入るものも手に入らない。

で、PokerSnowieの最善手(推奨手)は…


コール。そしてレイズ(2ポット)はエラーとのこと。いつもとんでもないような局面で2potレイズ(ベット)を推奨するPokerSnowieがこの絶好の局面でコールのみを推奨…信じられない。

つまり、リバーでOOP側の突然のベット(しかも0.25ポット)に対し、たった4コンボを除けば自分がナッツなハンドを持っているにも関わらずレイズでなくコールするのが最善と言っているわけである。本気か?? ちなみにレーキはなし

「レイズしてもKを持ってなければ降りられ、本当にK8oのときだけコールなりオールインされるオチになる可能性が高い」という意味だとは思うが…コール止めは正直解せない。

一応補足しておくと、2ポット以下のベットサイズ(0.25, 0.5, 1ポット)に関しては100%レイズを推奨している

が、「2ポットレイズするくらいならコール、それ以下ならレイズ」という理由からコールを選択し、しかもそれを「適切」としてるのは果たして本当にそれが正しいと言えるのか?機会損失してないか?と勘ぐりたくなる。

自分で問題提議しておいてSnowieをフォローするわけではないのですが(笑)、Snowieの「2ポットレイズ(ベット)」は、スタックが十分あるときにおける実質オールインみたいな立ち位置と個人的に認識していて、Snowie的には「ここでオールインはないよ」という意図での「2ポット打つか否かならコール」かなと一応解釈しています。

ケース2:ほぼストレートフラッシュ以外に勝ってるハンドでチェックコール

HERO(snowie2)BB、スタックは100BB

◆プリフロップ(1.5BB):HEROは9♣6♣ 
HJ(スタック100BB)が2BBオープン、SB(スタック100BB)コール、HEROもコール

◆フロップ(6BB):7♦9♦9♥ でトリップスに
SB、HEROチェックにHJが0.25ポット(1.5BB)をベット、SBフォールド。
HEROが0.25ポット(3.75BB)のレイズ、HJコール。

◆ターン(13.5BB):8♥
HEROチェックにHJ約0.25ポット(3.4BB)をベット、HEROコール

◆リバー(20.3BB):6♥ でフルハウス完成
HEROチェック、HJが1ポット(20.3BB)をベット。
HEROどうする??

問題の局面。HJは88でこれまたケース1と同じパターンで下のフルハウス。それでもポットサイズのベットを打っている。HJ側から見て、HJが負ける98(2コンボ), 97(6コンボ), 96(6コンボ)やT♥7♥7♥5♥を持っている可能性が高いのはBB側だと思うが、それでもポットベットを行ったHJに対してSnowieは「適切」とのこと(2ポットベットでも適切)。

リバーでフルハウスを得たHERO、とはいえ負けている可能性があるハンドが一応8コンボ存在する。

T♥7♥7♥5♥のストレートフラッシュ、そして9♠と7か8の3コンボずつである(9♠8♠9♠8♦9♠8♣9♠7♠9♠7♥9♠7♣)。

しかし、常識的に考えてHJというポジションから上記のハンドで参加している可能性は薄い(特に98o97o)。

96sを持っているHEROが、事実上のナッツハンドを持っていると言って等しい場面である。そのためコールしてくれそうな額でチェックレイズを打つべき場面といえる。

にもかかわらずPokerSnowieの最善手(推奨手)は…


コール(72%)。そしてレイズは0.33ポットを28%の頻度(およそ11回中3回)で打つくらいが最善とのこと。

なおベットサイズが0.5ポットだと100%レイズが推奨なのだが、オールイン(1.16ポットレイズ)の場合…


基本コール(96%)。つまり「この局面が25回現れたら1回くらいはオールインしていいよ」というアドバイスである。信じられない。逆(オールイン96%)じゃないのか?

結果的に相手(HJ)は88を持っていたため、リレイズしておけば相当バリューが取れたと思われる(オールインだと場合によってはフォールドされることもあるかもしれないが、0.33ポットなら確実にコール以上の手を打ってくると考えられる)

ポジションが逆(HEROがHJ、相手がBB)だったら相手がT♥7♥7♥5♥を持ってる可能性はあるかもしれない。しかしHJがT♥7♥7♥5♥なんて普通持ってオープンレイズするなんて考えられない。っていうか考えちゃいけない。エ●ホールデムならともかく。

「負けてるはずがない局面」で、なぜこんなパッシブなプレイを良しとしているのか。コレを正しいプレイとインプットしてしまっていいのかPokerSnowie。

事案4:プリフロップオープンオールインに対して非常識すぎるコールレンジを提示(重要度:高)

UTGがいきなりフルスタック(100BB)でオープンレイズオールイン

この暴走行為に対するSnowieのコールレンジがガバガバにつき、絶対参考にしてはならないと個人的に注意喚起も兼ねてピックアップ。

UTGの100bbオープンレイズオールインに対する各ポジションごとのコールレンジ

HJ・CO

99+, AQs+, AKo(4.22%)

99TTでもコールを推奨するPokerSnowie。そのコンボ数、56

BTN

88+, AQs+, AQo+(5.58%)

HJ・COのレンジに88AQoが追加(78コンボ)。

SB

44+, AJs+, AQo+(7.69%)

ポケットペアのレンジが一気に拡大して102コンボまでコールレンジが拡大。13回に1回はコールできる計算に。

BB

TT+, AQs+, AKo(3.77%)

もう自分以外誰も後ろにプレイヤーがいないのに、一転して狭くなるコールレンジ(50コンボ)。

コレくらいならわからないでも無い気はする…か?

個人の見解

エニハンでやってるならともかく、突然スタックを全部突っ込んだUTGに対してのコールレンジとしては常識的に考えて全体的に広すぎると考える。

せいぜいAA, KK, (相手のことを把握してるなら)QQあたりが限界だろうと思う。

AKsでさえ基本的にアンダードッグになる可能性が高いのでコールしづらいが、AA, KK相手以外ならまだなんとかなる可能性が高いので迷う…(コインフリップ、稀にドミネート)というくらいだと思う。

無論、無料ポーカーアプリならAA, KK, QQあたりならコールして良いと思うが、あくまで真剣にカネを取り合ってる前提のシチュエーションで100bbオープンに対するコールレンジとしては広すぎないかPokerSnowie。

どうしてこんなアドバイスをするのか?

PokerSnowieはGTOではなく、自身で何兆ハンドという数のサンプルをプレイしながら学習し、最善手(≒直感)を突き詰めているアプリである。

そのため、よく起こりうるシチュエーション(例:BTNオープンにBBコール、フロップでBBチェックに対するBTNの最適行動)なら、アドバイスが信用に足りる。推奨は1手に絞っているものの、複数のプレイライン(ベットサイズ)を提示してくれるため、その意図をユーザー側が汲み取りながら学習することで局面ごとにベストに近い手を創造することができようになると考える。

が、今回の例のような非常識なプレイラインについて、Snowieは基本的に学んでない…というかこのような行為はSnowieとしては想定外に違いないため、シナリオとして「UTGオープンレイズオールイン(100bb)」を入力すると、迷った(?)挙げ句出したアドバイスがコレというのが「変なアドバイス」の原因と考えられる。

今回の例に限らず、公式サイトでもオッズに合わない相手のベットに対してコールするのが最善という間違ったアドバイスをしてしまっている例を上げて「(Snowieは)完璧ではない」ということを一応示している。

最後の項目のDesign weaknesses(設計上の弱点)の3.Incorrect evaluations when the opponent makes clearly non GTO moves(相手が明らかにGTOでない動きをした時の誤った評価)が今回の例にあたる。

Snowie作成元曰く、「99.9%のシチュエーションにおいて優れた直感を構築してきた」とのこと。今回のような狂ったプレイに対しても今後のアップデートで対応するらしいので、対応後にどういうレンジを提示するか楽しみではある(あまり学びはないが)。

【余談】UTGのAAオープンレイズオールイン(100bb)に対するPokerSnowieの見解

ごもっともである

Snowie「レイズはいいんだけどサイズがデカすぎる。ハーフポットくらいでレイズすべきかな」

なおEV的にはコールよりプラスにつき、エラーとは言わない模様。

結論:リアルタイムのアドバイス機能は使わないほうが良さそう?

アドバイス表示は便利だが、個人的にはOFF推奨

リアルタイムのアドバイスと解析後のアドバイスで差が生じる原因として考えられるのは、解析の深さです。リアルタイムだとそれほど深く(細かく)解析しきれてないのだと思われます。

そしてより深く解析したら「あれはコールじゃなくてフォールドの方が良かった」、となっているものと考えられます。

リアルタイム解析は、まさに今プレイしているタイムリーなハンドのベストアクションを教えてくれる便利な機能ではありますが、あまり過信しないほうがいいのかもしれません。

このような現象はサイコロを使うという点でポーカーと同じく確率・運が勝利に左右するバックギャモンの解析ソフトでもわりと起こりますし、最近何かと評価値が話題(?)になる将棋でも似たような症状が起こっていますね(最初はAIは別の手を最善と指摘していたが、より深く解析すると●●棋士の指した手を最善と出力した、だからこの手を指した●●棋士はAI超え、なんていう使われ方をしているが、「AI超え」って…)

ということで、プリフロップでさえ解析結果に差が生じてしまうPokerSnowieのリアルタイム解析はあまり使わないほうがいいかもと感じました(「解析結果の方がより深く解析した上のアドバイス」という仮定で)。

「アクションして間もないうちに反省会をしたい」という方は、セッションあたりのハンド数を小さくして適宜解析を見に行くほうがいいかもしれません(例:1セッションを25ハンドにする、気になるハンドが表れたら一旦止める、など)

https://www.pokersnowie.com/

【超初心者向け】サイト内で出てくるポーカー用語索引

※思ったより多かったので作成中です

ポーカー用語集

3bet(スリーベット)
プリフロップで誰かのレイズに対してさらにレイズすること。リレイズとも呼ばれる。「2bet」でないのは、ブラインドが既に払っているのが最初のベットという考え方のため。
4bet(フォーベット)
3betに対してさらにレイズすること。リリレイズとも呼ばれる。それ以降も5bet, 6bet...も(理論上)ある。
AOF(All-in or Fold)
プリフロップでオールインかフォールドの2択でプレイすること。トーナメントの終盤でよく用いられる。同じ意味合いでPush or Foldという言われ方もある模様。
BB
ビッグブラインド(Big Blind)のこと。プリフロップではプレイ前にチップを支払う必要がある反面、最後にアクションできる。またBBが支払うチップの量(単位)のことを1BBと呼ぶ。
BTN
ボタン(button)の略称で、一番良いポジションとされている。BUと表記することもある。プリフロップでは(チップを支払わない中では)一番最後にアクションでき、ポストフロップ以降は常に一番いいポジション(=インポジション)でプレイできる。BTNが誰かわかるように設置する置物を「ディーラーボタン」という模様Amazonでも絶賛発売中、おしゃれな文鎮代わりにもなる。
C-Bet(Continuation Bet)
プリフロップで(最後に)レイズしたプレイヤーが、フロップで引き続き強さを主張するべくベットすること。CBと表記する場合もある。
CO
カットオフ(Cut Off)の略称で、BTNの前にアクションする比較的良いポジション。BTNが降りればポストフロップ以降インポジションになる。
HJ
ハイジャック(Hijack)の略称で、UTGの次にアクションする。6人テーブルなら2人目のアクションになるため、そこそこ強い手で参加することが必要とされる。
IP(In Positon)
ポストフロップで一番最後にアクションできるポジションのこと。相手のアクションを見てから自分のアクションを判断できる有利なポジション。
OOP(Out Of Position)
ポストフロップで先にアクションを強いられるポジションのこと。
Poker Snowie
ポーカー学習ソフト。扱いやすさがウリ。使い始めると意外とポストフロップ以降チェック推奨なシーンが多いこと、初期設定の最小ベットがポットの4分の1なこと(反面アグレッシブさが増えたらしい)、ヘッズアップではなんでもかんでもベットしてるように見えるなど、いろいろ多くのことが学べる。将棋、チェス、囲碁、バックギャモンなどあらゆるAIソフトは人間を上回っていると言われて異存はなくなったが、ことポーカーに関してはまだそれが全プレイヤーの総意ではない模様。
SB
スモールブラインド(Small Blind)の略称で、ポストフロップでOOP確定の一番悪い(稼ぎづらい)ポジションとされている。プリフロップでの支払いはBBの半分というテーブルが大半。
UTG
アンダーザガン(Under The Gun)の略称で、プリフロップで一番最初にアクションを強いられるポジション。UTGから始まるため、全員の視線がUTGに注がれる様を「銃口を向けられる(under the gun)」状態に例えられて名付けられているらしい。状況の不利さ(ポジションの悪さ)も表現されている模様。
VPIP(Voluntarily Put chips In Pot)
自発的にポットにチップを入れること。その割合をVPIP率と言ったりそのままVPIPという場合もある。基本的にはプリフロップでコール以上のアクションをした場合カウントされるが、BBでチェックでフロップに進んだ場合、ポストフロップでベット・レイズ・コールを行ったらカウントする(模様)。
アクション
ベット、レイズ、コール、チェック、フォールドの総称。
アンティ(ANTE)
ハンドが配られる前に全参加者が一様に支払うチップのこと。
エクイティ(Equity)
現状でショーダウンした場合に、すべての可能性(パターン)を鑑みた際の期待勝率。例えばAA対72oのAA側のプリフロップ時点でのエクイティは88.2%だが、5枚のコミュニティカード次第で11.8%の負けパターンを引くこともあるということになる(例:ボードにAが落ちずに7と2が落ちてツーペアに負けるなど)。勝ち確定になると100%になる。
エニハン(Any Hand)
エニーハンドの略で、「すべてのハンド」の意味。「エニハンオールイン」だとすべてのハンドでオールインするという意味になる。
オープンエンドストレートドロー(OESD)
2種類の数字のどちらかがヒットすればストレートになるという状態。例えばボードとハンドで4567と揃っている場合、3と8のオープンエンドストレートドローとなる。一方64と持っていてボードに852と落ちた場合3か7でストレートになるが、コレはOESDではなく「ダブルベリーバスター(Double Belly Buster)」と呼ばれている。ストレートになる数字が1種類だけのときは「ガットショットストレートドロー(GSSD)」と呼ばれているがあえて全部覚える必要はない(ただ知ってると会話をする上で話が進みやすい)
オープンハンドレンジ
プリフロップでブラインドを除いて誰も参加(レイズ、コール)してないときに参加するハンドのレンジ。最初に覚えたい基本戦略知識。
オープンレイズ
プリフロップでブラインドを除いて誰も参加(レイズ、コール)してないときにレイズで参加すること。最初に覚えたい基本プレイ。(私は)コレがちゃんとできるようになったら初心者卒業と言ってもいいと思うくらい基本だと思っている。
オールイン
手持ちのチップをすべてポットに入れる行為。利益も損失も最大になる。
落ちる
ボードに自分、または相手の都合の良いカードが出現することをよく「落ちる」と表現されている。単に新しいカードが登場しただけでも落ちると言うこともある(気がする)。「引く」も同じような意味。
クアッズ
フォーカードのこと。国内では(ポーカーを趣味にしている人以外に)通じず、海外では「フォーカード」が通じない模様。
コールレンジ
(基本的には)プリフロップでレイザーがいる場合にコールするレンジ。通常同じポジションのオープンハンドレンジより狭くなる。
ゴミハンド
エクイティが低いとされるハンドのこと。「ペアでない」・「ハイカードが弱い」・「4以上のギャップがある」・「スーテッドでない」などの弱い条件をすべてを満たしたハンド(典型的な例:72o)。「クズハンド」「(単に)ゴミ」など呼び方は人によってそれぞれ。
スーテッド(Suited)
手持ちの2枚のハンドのスートが揃っていること。揃ってない場合はオフスートやオフスーテッドと呼ばれる。オフスートよりフラッシュ完成率が高い。
スート
スペード、ハート、ダイヤ、クラブの総称。
スターティングハンド
プリフロップ時に配られる2枚の手持ちのカードのこと。
スタック
テーブルに持ち込んだ手持ちのチップの総量のこと。
スチール(Steal)
プリフロップでブラインドを奪う目的でレイズする戦略のこと。スティールとも表記される。
スリー・オブ・ア・カインド(Three of a kind)
スリーカードのこと。クアッズと同様国内では(ポーカーを趣味にしている人以外に)通じず、海外では「スリーカード」が通じない模様。出来方によって「セット」と「トリップス」に分かれ、むしろこの2つの用語のほうがよく使う。そういえばボードに3枚同じカードが落ちた場合のスリーカードは何というか聞いたことない。
スロープレイ
強い役が出来上がっているがベットせず、相手からのベットを引き出す戦略のこと。なお、ショーダウン時や直前のアクションで勝ちとわかっていながらわざとゆっくりハンドをショーする(プレイする)行為は「スローロール」で混同しないように注意。スロープレイは戦略なのでいくらでもやっていいが、(特に海外において)スローロールは日本人の想像を超えて屈辱を与えるプレイとされており、しないことが推奨されている。
セット
ポケットペアを持っている時にボードにそのペアのカードが落ちてスリーカードになること。
セミブラフ
あと1枚ドローを引けば大物手になるというときにベットまたはレイズする戦略のこと。実際に引ければより大きいポットを獲得することができる上に、セミブラフで相手が降りてくれるかもしれないというメリットもある。
ターン
ポストフロップで4枚目のカードがボードに出現した時のベットラウンド。
タイト
ハンドレンジが狭く、強いとされるハンドでのみ参加するプレイスタイルのこと。
ドミネート
プリフロップの時点でエクイティが極端に低い、相手とのハンドの組み合わせのこと。具体的には1枚は同じ数字で、もう1枚が相手より劣っていると「ドミネートされている」と評される。例としてAQに対するAJなど(このときのAJのエクイティは26.89%と良いハンドのはずなのにエクイティが低い)。ペアも同様にドミネートと言われる(例:99に対する66など。この場合の66のエクイティは18.82%。これを避けるためにプリフロップで序盤にアクションするプレイヤーはより強いハンドでのみ参加することが推奨されている(後ろに控えているプレイヤーが多ければ多いほどドミネートされる確率は上がるため)。「まさにドミネート」かつ現実的に起こりうる例がAAに対するA9oで、A9oのエクイティは6.22%と絶望的。
トリップス
ボードに同じ数字のカードが2枚落ちて手持ちのハンドと合わせてスリーカードになること。
ドロー
あと1枚(または2枚)都合の良いカードが来れば大物手(最低でもストレート)になるという状態のこと。ストレート、フラッシュでよく用いられる。
ドンクベット
プリフロップで相手のレイズにコールしたプレイヤー(≒主導権を握ってないプレイヤー)がフロップで先にベットする行為。ターン以降も同様。上級者が意図を持って行う場合ならともかく、初心者がやると基本的に愚かなアクションになりがちであるがゆえに誕生した用語。ドンクは「ロバ(Donkey)」のことで、いわゆる日本でいう「馬鹿」に通じる意味合いで用いられていることからも、「ドンクベット=馬鹿な・間抜けなベッド」という意味合いが伺える。ネット発祥の用語らしく、ほぼライブ(カジノ)でプレイしている人(特に高齢者)には通じないことがあり、「なんでそこでドンクベット打ったの?」なんて言うと単に「アホがやるプレイをした」と罵られていると解釈されてしまう可能性があるため、発言の際はTPOに気をつけて行うことを推奨したい某パン屋(D●NQ)は一切関係ない。
ナッツ
ボードに表示されたカードの組み合わせ上最強の手役のこと。最強の役が複数のスターティングハンドで組める場合、一番強いハンドだけが基本的にナッツと称すことが多い(例:ボードに3枚のスペードがある場合、Aを含むスーテッドハンドを「ナッツフラッシュ」と呼ぶ)。また、「限りなく現実的には最強」という場合でもナッツと言ったりする(例:フロップが357のとき、6♠4♠を持っていればストレートフラッシュでナッツだが、A♠を含むスーテッドハンドのことを「ナッツフラッシュ」と大抵の人は呼ぶ。
バイイン
テーブルにチップを持ち込むこと。基本的にはその量(≒バイイン額)を指す。
バリューベット
現時点で勝ってる(エクイティが高い)と判断できる時にベットを行う行為。基本的にコールしてもらうほうが嬉しいベット。
ハンド
2つの意味があり、手持ちの2枚のことを「ハンド」という場合と(厳密には「スターティングハンド」)、プリフロップからリバーまでの一連の流れを「1ハンド」と称する場合の2パターンがある。
ハンドリーディング
これまでの相手の行動パターンから相手のハンドを読むこと。上級者はそれなりの確度で相手の手を読み当てると言われている。
ハンドレンジ
参加するハンドのレンジ(範囲)のこと。ポジションや相手のアクション・傾向で若干変化する(させる)。
ピュアブラフ
(基本的にはリバーで)何の手も入ってない状態でベットし、バリューベットのように見せかけて相手のフォールドを誘う純粋なブラフ。相手を選んで行わないと無駄金(チップ)になるので注意。
フォールド
ポット獲得を諦めて降りる行為。迷ったらフォールド。
ブラインド
プリフロップ前に事前にチップを支払う必要のあるポジション(SB, BB)の総称。チップを払う必要がある反面、プリフロップでは終盤にアクションを行える特典がある。もしブラインドの概念がなかったらモンスターハンド以外フォールドしておけばいいだけの我慢大会になるため(=ゲームが成立しない)、強制的にチップを払う必要のあるポジションの存在は重要。
ブラインドバトル
SBとBBの2人でフロップに進む状態。BTNまでが全員降りると、既にチップを払っているがゆえに生じやすい。
ブラフベット
セミブラフ、ピュアブラフの総称。
プリフロップ
参加者全員に手持ちの2枚が配られた時のベットラウンド。
プレミアムハンド
勝率が高いとされている強いスターティングハンド。AA, KK, QQなどを指す。AKsもプレミアムハンドに一応定義する場合が多い。
ブロードウェイハンド
T以上の数字で構成される2枚のスターティングハンドのこと。
フロップ
ポストフロップで1~3枚目のカードがボードに出現した時のベットラウンド。
ベット
各ベットラウンド(フロップ、ターン、リバー)で一番最初にポットにチップを入れる行為。
ボード
場に表示される全プレイヤー共通のカードのこと。「コミュニティカード」とも呼ばれる。
ポケットペア
スターティングハンドで既にワンペアになっているハンドのこと。
ポジション
スターティングハンドが配られた後にアクションを行う順番のこと。後にアクションを行うほうが都合がよく、一番良いポジションはポストフロップで必ず最後にアクションを行えることが確定しているBTN。
ポストフロップ
フロップ、ターン、リバーの総称でプリフロップのアクションが終わった後のことを指す。
ポット
全プレイヤーが1ハンド内でベットしたチップの総額のこと。
ポットサイズレイズ
相手に1:2のポッドオッズを突きつけるレイズ。コールに必要な額+コールした時点でのポットサイズの合計額をレイズする。例えばポットに100で相手が50ベットした場合、50+(100+50+50)=250をレイズすることになる。
マージナル
勝ってるか負けてるかギリギリというような状態のこと。中途半端な強さのハンドで参加したり、ボードのトップでないカードでペアになったとき(ミドルペア)などに生じる。ベットするのはリスキーだし相手のベットにコールし辛い局面。
マイクロレート
オンラインポーカーなどで、1BBあたり0.02$程度の極めて最小クラスのレートのこと。かつては(海外において)テレビの超高額テーブル番組などで触発された一切無勉のフィッシュ(カモ)が巣食うとされていたが、最近はソフトの普及などで簡単に学べるようになったおかげでそうでもないとか。
マニアック
定石だと参加に値しないようなゴミハンドでも参加するVPIPが非常に高いプレイヤーのこと。どちらかというとチップを多く稼ぐことよりも勝つ回数を単純に増やしたいプレイヤーの行く末ともいえる。
マルチウェイ
3人以上でポストフロップに進んだ状態。
モンスターハンド
(基本的に)ショーダウンしたら勝ってる可能性が限りなく高い強い役を作った時にモンスターハンドと称する。最低でもストレートくらいを指す。
リバー
ポストフロップで5枚目のカードがボードに出現した時のベットラウンド。ポットサイズベットやオールインなど派手なプレイが頻繁に登場する。
リレイズ
相手のベット(オープンレイズ)に対してレイズする行為。
リンパー
プリフロップでレイズでなく基本コールで参加するプレイヤーのこと。直訳すると「弱気なプレイヤー」というような意味合いになるが、概ね初心者がよく行うため「リンプインする初心者」を揶揄していることが多い気がする(例:「所詮アイツはリンパーだし」というような使われ方をする)。
リンプイン
プリフロップで(BBに対して)コールで参加する(1BBでコールする)こと。安いコストでとりあえずフロップの3枚を見たいときに行われる。ローポケや2枚目が弱いAxsなどで用いられることが多いがそれを悟られる可能性が高く、基本的には損をする行為とされている。プレミアムハンドでリンプインするプレイヤーは無料アプリやマイクロレートでよく見受けられるが、これも「基本的」には損なプレイとされている。ヘッズアップではそれなりに用いられることも。
ルース
マニアックというほどではないが広いハンドレンジでプレイする傾向のあるプレイヤーのこと。英語だとlooseなので別に「ルーズ」と読んでも良いが「ルース」と発音することにやたらとこだわる人を見かける気がする。loseとの混同を避けるためだろうか……?
レイザー
(基本的には)プリフロップでレイズした人のことを指す。
レイズ
プリフロップで、ポストフロップの参加者を減らす(ポットを膨らませる)ためにベット額を上げる、もしくはポストフロップで相手のベットに対してさらにつり上げる行為。
ローポケ
ローポケットペアの略称で、スターティングハンドでポケットペアながら、その数字は小さめなハンド。基本22から77か88くらいまでを指す。

ハンドレンジ表について

※現在作成中です