Amazon のKindle Unlimited月額会員に入っているだけで読むことができる(DL無料の)ポーカー関連書籍をまとめました。
なお、ここでいう「ポーカー」は基本的に「テキサスホールデムポーカー」のことで、「ポーカー関連」というのは主に戦術本のことを指しています。
オンラインポーカーをプレイするにあたって生じた損害などは自己責任であることをご承知おきください。
はじめに
本記事初版作成(2022年2月中旬)時点でポーカー歴約50日の筆者が、基礎知識を学ぶために有名書籍を漁ろうとした際にAmazon内を検索した結果をまとめたものです。
幸運なことに、名著と言われている本の大半がKindle Unlimited月額会員なら無料で読めることがわかりました。
- これからポーカーをある程度真剣にやってみようと思われている方
- 我流である程度やってきたけど、トントンという方
- ちょっと復習がてら勉強したい方
には最適かと考えます。
全部単品で買い揃えようとすると総額29648円※かかる費用が月額980円で読み放題です(しかも初回登録30日無料)。
※書籍で販売されているものは書籍を、販売されてないものはkindleで購入した場合の総額
とりあえず端から端まで「試し読み」した上で手元に本でおいておきたいモノを選べるという点で非常にお得です。
Amazon Kindle Unlimitedについて
Amazon Kindle Unlimitedは一言でいうと、本の読み放題サブスクリプションサービスです。
月額980円で雑誌・コミック(マンガ)から資格検定・ビジネスまで幅広い書籍を読むことができるようになります。
Kindle端末がないと使えないと思われがちですが、パソコン、Android、iPhoneにアプリをインストールするだけで読めるようになります。
(余談)Amazon「Prime会員」で読み放題対象のポーカー関連書籍
プライム会員ではあるもののKindle Unlimited会員ではなかった私は、まずプライム会員で読めるポーカー関連書籍を検索したのですが、1件もヒットしませんでした。
Amazon Kindle UnlimitedはAmazon Primeとは別のサービス(月額会員)のため、プライム会員は無条件でkindle Unlimited会員というわけではない点は注意です。
ポーカー関連書籍を安く読み漁るためには、Kindle Unlimited会員になることが最低条件ということになりそうです。
【本編】Amazon Kindle Unlimited会員なら読み放題対象のポーカー関連書籍
書籍価格:本として購入する際の価格(基本的に発売当時価格を掲載)
Kindle価格:Unlimited会員でない人が単品で買う際の価格
「感想」は私(当記事筆者)が読み終えるたびに追記していく予定です。
(ご参考)私が読もうと思っている(読んでいる)順番
分量が少ない or 戦術面より外側の内容のモノから読み始めて、入門系→中級・応用系へと読み進めて行く予定です:
※タイトルをクリックすると下の概要に飛びます
- ポーカーを始める前に読んでほしい本(213ページ) ←読んだ
- ポーカー初心者が中級者になるための12のTIPS(69ページ) ←読んだ
- 東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考(179ページ) ←読んだ
- 賭けの考え方(428ページ) ←読んだ
- フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編(336ページ) ←読んだ
- トーナメントポーカー入門(224ページ) ←読んだ
- ステップアップポーカー(657ページ) ←読んでる(長い)
- オンラインポーカーで稼ぐ技術(上)(540ページ) ←読んだ
- オンラインポーカーで稼ぐ技術(下)(412ページ)
- ガスハンセンのポーカーミリオンロード(540ページ) ←読んでる(もうすぐ終わり)
- ファウンダーズ会報Vol1 バンクロール管理論(80ページ) ←読んだ
- フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編(390ページ)
- アグレッシブポーカー トーナメントを制覇しろ(606ページ)
- アグレッシブポーカー ──強敵を倒せ(403ページ)
- フィル・ゴードンのデジタルポーカー(412ページ)
【2022年11月時点】個人的オススメ本5選
※タイトルをクリックすると下の概要に飛びます
- フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編(336ページ)
→まず最初にという感じの本 - オンラインポーカーで稼ぐ技術(上)(540ページ)
→トランプで状況再現しながら読むとより学べるかも - 賭けの考え方(428ページ)
→戦略というよりかはバンクロール管理とメンタル的側面に傾倒 - ファウンダーズ会報Vol1 バンクロール管理論(80ページ)
→無料アプリでしか遊ばないにしても読む価値のあると思う資金管理 - ガスハンセンのポーカーミリオンロード(540ページ)
→プレイスタイルとしては今では非推奨ながら、ひとつのトーナメントに参加した気分になれる
Kindle Unlimited会員なら読み放題対象のポーカー関連書籍(基本戦略系)
ポーカー初心者が中級者になるための12のTIPS
著者:Pocket Deuce
出版年:2020年
書籍価格:-
Kindle価格:398円
備考:全69ページ
感想(2022/2投稿):基本が分かったと思ったら、次は「相手のハンドを読むこと」に傾倒しがちな気がするが、本書では「ポットサイズをコントロールする」という概念を中心に、(特に)ポストフロップでどういった立ち回りをするべきか、考えるかについての解説が主体という印象。ポットサイズをコントロールするという概念はあまり持ってなかったので、新たに考える要素が増えた。
ページ数が少ないので優先して読んでみたが、1つ1つ理解しながら読み進めていくとそれなりに時間を要すると思う。本当の「初心者」だと特に説明もなく現れる用語に苦戦するかもしれない(その都度ググれば知識として身についていくとは思う)。出てくる用語に対して全く詰まらずに読み切れたら(知識的な意味での)初級レベルは脱したと言えそう。
追記(2022/7/20):初見当時より知識量も経験値も増えたので改めてチラチラと読み直してみたが、特にポットサイズのコントロールの概念についてステップアップポーカーで事細かく(そして長々と)書かれている内容のエッセンスをミクロに解説しているような内容だと感じた。ステップアップポーカーを読むより先にこちらを読むほうが良いと感じたが、「初心者」が読むにはあらかじめ知ってないと読み進めない専門用語が頻出するのでそこは注意。
トーナメントポーカー入門 ──テキサスホールデムの基本理論
著者:SHIMADA Shinya
出版年:2011年
書籍価格:1320円
Kindle価格:990円
備考:全224ページ
感想(2022/3投稿):他の名著や名プレイヤーの言葉を引用しつつ、本のタイトルの通り「トーナメント(MTT)の局面ごとの戦略」に重きをおいた一冊。特にライブにしろネットにしろトーナメントに参加する前にまず一読しておきたいと考える。
読む優先順位としてはあとでもいいかもしれない(いわゆるリングゲームな局面での基本的な考え方を理解するほうを優先してもいいかも)
【ベストセラー1位】フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編
フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編 ノーリミットホールデムの戦略
著者:フィル・ゴードン
出版年:2010年
書籍価格:2750円
Kindle価格:1782円
備考:全336ページ。2022年2月時点「カジノゲーム」カテゴリで1位のベストセラー書籍(kindle版)。
感想(2022/3投稿):「タイトアグレッシブ入門」というくらい、ポストフロップにおける積極的なベット・レイズの手法・考え方が学べる。また、トーナメントで高い結果を残す著者によるトーナメントの戦い方も詳細に解説している。
やや発売から時間が経っているため、「新しいトレンド(あるかどうかは知らないが)に対して通用するか?」という問題もあるかもしれないが、少なくともポーカー始めたての人が損になることは決して無いと考える。
フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編
フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編 ノーリミットホールデムのレッスンとハンド分析
著者:フィル・ゴードン
出版年:2011年
書籍価格:2750円
Kindle価格:1782円
備考:全390ページ。「フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編」の続編。
オンラインポーカーで稼ぐ技術(上)
著者:エリック・リンチ、ジョン・ターナー、ジョン・ヴァン・フリート
出版年:2011年
書籍価格:3080円
Kindle価格:2079円
備考:全540ページ。
感想(2022/6投稿):「結果を残している」プレイヤー3人による(マルチテーブルトーナメントにおける)ハンド解説。主にトーナメント序盤・中盤を中心に解説している(ファイナルテーブル時の解説は下巻を参照)。たった1ハンドの出来事に対してそこまで語れることがあるのかとまず思った。そして(特に)エイプスタイルズさんの超強気なコメント(高額バイイントーナメント参加者に対して「フィッシュ」認定したりするところなど)が印象的。
(私のような)カジュアルプレイヤーとの決定的な違いは、すべてのアクションに根拠を持って臨んでいる点、そして対戦している相手の傾向などのいわゆる「人読み(≒ハンドリーディング)」の部分にあると感じさせられた。
「敵のこれまでの行動(過去の対戦例も含む)と現在のアクションから、敵がどのような手を持っているかの想定する」ことに関する読みの深さと正確性が段違いで、カジュアルプレイヤーからスキルアップしたければ、プレイ中は(フォールド後も)常に場を見て一人ひとりのアクションに注意を傾けることの重要さと大切さを感じさせられた。そして、ポットを最大限膨らませてポイントを稼ぐための選択肢を常に取ろうとする姿勢が非常に勉強・参考になった。
終盤の著者(マシュー・ヒルガーさん)がプレイしたハンドに対するトッププレイヤー3人の査読とも言えるコメントが三者三様で興味深い。エイプスタイルズさんはここでも厳しいコメントをそこかしこで残している反面、こういう厳しいことを言ってくれる人に精査してもらえたら成長できるだろうなと思った(逆に「このベット額は素晴らしい」というアメコメントもあり)。
あと、バブル時のスタック倍増のための超アグレッシブなアクション解説(エイプスタイルズさんによる)は、これがトップと言われる所以なんだろうなと強く感じた(単になんでもかんでもレイズしているわけでなく、すべてのハンドに根拠を持ってエントリーしている点)。
あからさまに変なハンドでフロップを見に行ったりする例はほぼないので、ルールを学んで頻出単語の意味を理解したあたりでいきなり読んでみるのも悪くないと思う、オススメしたい一冊。
オンラインポーカーで稼ぐ技術 (下)
著者:エリック・リンチ、ジョン・ターナー、ジョン・ヴァン・フリート
出版年:2012年
書籍価格:3080円
Kindle価格:2079円
備考:全412ページ。
概要:マルチテーブルトーナメントのファイナルテーブルにおけるハンド解説。
ステップアップポーカー ──脱定番ルールで相手を出し抜け
著者:アニー・デューク
出版年:2016年
書籍価格:2200円
Kindle価格:1650円
備考:全657ページ(kindle)と大ボリューム。2022年2月時点で「カジノゲーム」カテゴリで売れ筋4位。
感想(2022/5投稿):この本の目指すゴールは、「決められた(大衆が正しいと言っている)アクション」を考えずに行う(例:オープンレイズするなら3BBで)のではなく、一つ一つのアクションに根拠をもって行えるようになることで、その礎として「よくあるパターン」を例にして解説が行われている。まず一言申し上げるとすると、長い。定期的に話が脱線する傾向があり、それが長さに拍車をかけている。口語的文章で構成されているため、論文調の文章を読むのが苦手な人は親しみやすいと思う。
少し気になったのは、「オープンレイズは3BBベット」を固定で行う行為を序盤で否定する反面(※その理由の説明に対しては至極真っ当で完全に同意できるものではある)、特定の状況下(インポジション、ドライなボード、自分が限りなくナッツと判断できるフロップ などの例)に対してこうするのが良い(≒正解)という「アンサー」に近い主張をしている部分は気になった。要は、同じ局面でも場合によってはスロープレイしたりベットしたりチェックレイズを狙ったりするのではなく、「この条件ならレイズが正しい」という一本道を主張している点はやや矛盾していると感じた(仮にそうしたとしても、その他モロモロの状況下における行動が、「ワンパターン」とは見えなくするという主張)。
それでも複雑な局面においては「相手によって調節(判断)する」の一言で片付けられる点は、結局はそういうことなんだろうなと感じた。一回通して読んで観る価値はあると思うが、個人的にはやや読みづらい一冊と感じる。
……この感想文が「長い」と思った方は、この本を読むのに苦労すると思う^^;
Kindle Unlimited会員なら読み放題対象のポーカー関連書籍(応用戦略系)
ガスハンセンのポーカーミリオンロード
著者:ガス・ハンセン
出版年:2011年
書籍価格:3080円
Kindle価格:2200円
備考:全540ページ(kindle)。2022年2月時点「カジノゲーム」カテゴリで売れ筋9位(kindle版)。
概要:ガス・ハンセンさんがとあるポーカートーナメント大会で優勝するまでの参加ハンド329を余すことなく記録・解説した本。
感想(2022/7投稿):ルースアグレッシブタイプのトッププレイヤー(少なくとも当時は)のプレイを学ぶことができる。特にアンティが加わってからのアグレッシブすぎる参加が、どのような結果を生み出すかを数字を追って体感できる。なおこの大会トータルにおけるVPIP率は38.7%の模様(平均して7人くらいのプレイ時のVPIP率は31.2%)。
アクションなしにフォールドしたハンドについては明記してないのでその点注意しないといけない。なおCOから53o、BUから94oやQ3oというハンドでオープンレイズしている(もちろんスティール狙いではあるが……)。
いわゆる「ゴミハンド」に近いハンドでオープンレイズする様は、自分の手が相手に勝る可能性が高いから(≒強いハンドだから)ではなく、タイトなプレイヤーにとってオープンレイザーがいたら参加しようと思わないハンドを相手が手にしていること、そしてチップを失いたくない・飛びたくないという恐怖心を利用してベット・レイズしているという印象を受けた。チップをある程度持ってるプレイヤーなら今や当然の技法だと思うが、この戦略におけるチップの変動をある程度詳細に記した本は少なく、貴重だと考える。
とはいえ、ライト3ベット、ライト4ベット…なる概念も出ている昨今、時代のトレンドに応じて氏のプレイスタイルの優劣が変わるんだろうとも思う。
1ハンドごとに対する細かい考察・解説は「オンラインポーカーで稼ぐ技術」のほうが上回っているように見受けられる。多くの人にとって参考になるのはこちらの本ではなく「オンラインポーカーで稼ぐ技術」のほうかもしれない。リスクがあろうとも収支が見込める(EVがプラスと判断する)なら恐れずに突撃する様は、バックギャモンのトッププレイヤーでもあるらしい彼らしい攻め方だと思った。
アグレッシブポーカー トーナメントを制覇しろ
アグレッシブポーカー トーナメントを制覇しろ ノーリミットトーナメントでチップの山を築く先進的方法
著者:リー・ネルソン、タイセン・ストライブ、スティーブン・ヘストン
出版年:2013年
書籍価格:2200円
Kindle価格:1100円
備考:全606ページ(kindle)。
アグレッシブポーカー ──強敵を倒せ
著者:ブレア・ロッドマン、リー・ネルソン、スティーブン・ヘストン
出版年:2017年
書籍価格:2200円
Kindle価格:1485円
備考:全403ページ(kindle)。
フィル・ゴードンのデジタルポーカー
著者:フィル・ゴードン
出版年:2013年
書籍価格:2530円
Kindle価格:1485円
備考:全412ページ(kindle)。Amazonでベストセラー書籍「フィル・ゴードンのポーカー攻略法シリーズ」の続編。
Kindle Unlimited会員なら読み放題対象のポーカー関連書籍(周辺知識系)
ポーカーをプレイすることそのものから少し離れているものの、ポーカーと関連が深いと思われる書籍をまとめています。
ポーカーを始める前に読んでほしい本: オンラインポーカープレイヤーの9割は勝てません
ポーカーを始める前に読んでほしい本: オンラインポーカープレイヤーの9割は勝てません
著者:西宮ミノル
出版年:2020年
書籍価格:-
Kindle価格:350円
備考:全213ページ
感想(2022/2投稿):著者がオンラインポーカーを始めてから離れるまでの歴史、偉人エピソードがメイン。(特にヘッズアップにおける)若干の戦術的解説もあり。単純に「読み物」としても良いが、コレを読むともしかしたら(オンライン)ポーカーをやるモチベーションが失せるかもしれない。
東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考
著者:木原直哉
出版年:2013年
書籍価格:1430円
Kindle価格:708円
備考:全179ページ。カテゴリは「ビジネス・経済」のため、ポーカー戦術書ではない。
感想(2022/2投稿):どれだけ確率統計を学んでも、自身に起こった(特に)不運な出来事を確率で考えて淡々と処理することは難しい。しかし、感情の奴隷にならず、不運を「一定確率で起こりうる事象」と咀嚼することと(それには振り返り・分析が必要)、今与えられた「カード」で最善の選択肢を選び続けることの重要さを改めて再認識させられる一冊。
なお、ポーカー戦術的な解説などは一切ない。
【ベストセラー2位】賭けの考え方 カジノブックシリーズ
著者:イアン・テイラー、マシュー・ヒルガー
出版年:2011年
書籍価格:1980円
Kindle価格:1300円
備考:全428ページ。2022年2月時点「カジノゲーム」カテゴリで2位のベストセラー書籍(kindle版)。
感想(2022/2投稿):ポーカーに限らずカジノゲーム全体や投資・投機にも関連しているという評が多いが、ポーカーを題材にしているためポーカーに興味がない投資・投機家はやや読みづらいか(そのような方は↑の東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考のほうが読みやすい)。
多くの人は、この本に書いてある確率的な考え方やティルト(特にバッドビートが生じた際の挙動)については知っていると思うし理解していると思われる。しかし、「理解できる(分かる)」と「行動に移せる(できる)」は別物で、「賭けの考え方」に沿った行動を取り続けるのは難しい。うまく行動できるようになるまではこの本を何度も読み返すことになるだろうと思うし、自身のフェーズに応じて読んだときの感覚が変わってくると思う。
「ティルト」が、単にキレた状態を指しているだけではないという点については自分は初耳だった(自身が考えるベストな打ち方が出来ない状態であればそれは総じてティルトと称される)。
ファウンダーズ会報Vol1 バンクロール管理論
著者:kobajun
出版年:2014年
書籍価格:―
Kindle価格:300円
備考:全80ページ(kindle)。
概要:確率統計的観点を混じえた定量的なバンクロール(妥当なリミット)の設定方法を解説。
感想(2022/7/20投稿):大企業(特に製造業)の多くで品質・生産管理において用いられている統計的なアプローチをポーカーに応用した一例を学ぶことができる。Kindle Unlimitedなら無料で読め、Unlimitedでなくても300円で買えるのは安いと感じる。数学的な部分に興味がない方は結果の部分だけに着目すれば良いと思う。
大原則として「結果が正規分布(中央部分に山があり、中央から左右対称に減少していっている曲線)に従う」という仮定があり、果たしてこれがポーカーにおいて真か偽かという点においても解説(≒実際はそうではないことは言うまでもないが、一定のサンプル数を集めれば正規分布と仮定した場合と近似した結果を得る)があるので、この点は気にしなくていいと考える。
この本から学べることは、何連発ものバッドビートを受けても一切打ち方に変化が生じない鋼のメンタルを持ってようがなかろうが、バンクロール(リミット)管理を怠ると容易に破産しうるという点だと考える。ポーカーがいかに分散の大きいゲームかということ、そしてそれはプレイスタイル(≒VPIP率)がルースであれ超ロックであれ同様ということも学べる(強いていえば、ポストフロップでナッツの時以外ベットorコールしないという方は多少結果は変わるかもしれないが、その人の実際の収支グラフはかなり面白いものになりそうなので見てみたい)。
個人的に興味深かったのは30%あたり(位置No.234付近)にある「正規分布とポーカー用分布による収支グラフ」で、ある標準偏差の正規分布に従うと仮定した20000ハンドの収支過程が凄まじいブレ(上振れも下振れも)を起こしている点。(正直コレを見ると「ポーカーで生計を立てよう」なんて考えは失せるかもしれない)
もし今貴方がプレイしてるポーカーアプリにおいて、「限りなく線形に近い形でチップを増やせている」という方は、そのゲーム内に相当なフィッシュが泳いでいて(質的にも量的にも)それらから搾取しているだけか、超アップスイングなだけかのどちらかかと思われる(おそらく前者だと思うが……^^;)
さいごに
とりあえずざっと調べたという程度で大量の書籍が見つかりました。理解しながら読んでいこうと思ったら、読み終えるのにざっと1ヶ月はかかりそうな気がします。
今後年月の経過とともに読み放題対象になる書籍が増えていくかもしれませんが、しばらくは上記書籍の内容の理解に努めたいと思います。